建設できた場合でも、右肩上がりで景気や地価が上がっていれば地上げに投じた資金や建設費をマンション価格に反映できますが、景気が落ち込んで地価が下落してしまうと希望の価格で売れず、投下した資金も回収できず、資金がショートして破産してしまいます。
ある意味、超高層マンションは「バブルの申し子」です。スピード勝負で、地上げしてから完成する頃にバブルが最大に膨らんだ状態がベストなわけです。その点、現在は不動産バブル真っただ中ですから、建設中の超高層マンションも含めて、タワーマンションはあっという間に売り切れてしまうそうです。
パークコート赤坂檜町ザタワーは44階建てで三井不動産レジデンシャルが売主でしたが、最上階44階の、眺望の開けた北向きの部屋の価格はなんと15億円。分譲坪単価は1000万円でしたが、当然この部屋も売れました。気になる買主は日本人とのことです。
設備が充実しているが、課題がない訳ではない
超高層タワーマンションは作れば売れるという時代ですが、都心部ではこの超高層マンションのための土地の確保ができない状態であり、なんとも悩ましい問題です。