資産形成のための勉強時間も確保できない、多忙な医師
一般的に高収入といわれる医師。社会的地位も高く、「医師になれば何もかも手に入れたも同然」というイメージがあります。しかし実は、医師という職業の実態は悲惨です。
まずは、医師の貯蓄額から見てみましょう。
勤務医の平均年収は1696万円(平成29年厚生労働省のデータより)。一般のサラリーマンと比べると高額ということが分かります。しかし、リクルートドクターズキャリアの調査によると、医師の貯蓄額は、1000万~2000万円未満が21.8%と最も多く、500万~1000万円未満が19.0%、500万円以下が17.4%と続きます。
医師は高収入であるにもかかわらず、貯蓄額はそれほど多くないのが実情なのです。
また、医師には時間もありません。今、医師の長時間労働は社会問題になっています。ある調査によると、勤務医の1週間の平均労働時間は53.2時間。週5日勤務に換算すると、1日10時間以上働いていることになります(労働政策研究・研修機構の調査)。
政府が提唱している「働き方改革実行計画」では、残業時間は月45時間、年360時間が原則。労使が合意した場合でも、特例として時間外労働は月100時間、年間720時間を上限とする罰則規定が労基法改正案に盛り込まれています。しかし、長時間労働が常態化している医師については、5年間適用が猶予されたのです。
これは、医療サービスの質の維持や、応召義務(「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」という医師法に定められた義務)など、さまざまな理由があるためです。医師の「時間不足」は、当面の間、続くことが予想されます。
医師は高収入であるにもかかわらず、資産形成を上手くできていない方が多いようです。また、実際に資産形成を行うための勉強をする時間さえないのが現状です。
「不動産投資」が最も医師に適している理由
このような苦境に立たされた医師はどうすればよいのでしょうか。この苦境を乗り越えるための最良の方法が「不動産投資」なのです。医師という職業は、不動産投資に非常に向いています。理由は大きく分けて二つあります。
一つ目は、なんと言っても「融資が受けやすいこと」です。不動産投資をするには、金融機関からの融資が不可欠と言っても過言ではありません。融資を受けるには、社会的な属性の高さがものを言います。医師は、社会的ステータスが高く、融資が受けやすい。しかも、有利な条件で融資を受けることもできるのです。
二つ目は、「時間をあまり取られないこと」です。もちろん、最初はある程度不動産投資の基礎を勉強する必要はあります。ただ、実績があり、信頼のおける不動産会社や不動産投資コンサルタントとパートナーシップ関係を組むことで、学ぶ時間は短くて済みますし、的確なアドバイスをもらうことで簡単に資産形成ができるのです。
昨今のニュースによると、「医師不足」が解消されるという予測もあります。つまり、約10年後には働き口を確保することが難しくなってしまうような、不安定な職業になる可能性があるのです。また、スマホ一つで24時間いつでも診察が受けられる「スマホ診療」や人工知能の発達が進めば、今後医師の需要はますます減少していく可能性が高くなります。
これからの医師は、本業だけで生きていくのは厳しい時代と言わざるを得ません。副業に目を向けてしっかりと資産を作っていく必要があるのです。
「医師向けの不動産投資情報」は、世に数多く存在します。しかし、儲け主義に走り、価格は高いのに利回りが低い物件を平気で売りつける業者がいるのも事実です。そうした情報に惑わされないためには、自分自身で正しい知識と情報を得ることが必要です。医師の方々には、投資用の上質な不動産、つまり利回りの高い物件の見極め方を身に付けて、良質な物件に投資をし、確実に現金を稼いでいただきたいと思っています。
大坂 真
株式会社Coeur 代表取締役