今回は、「兆し陽線」の見方について解説します。※本連載では、投資顧問会社「林投資研究所」代表取締役・林知之氏の著書、『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)の中から一部を抜粋し、「低位株選別投資術(FAI投資法)」で勝つための29のルールを解説します。

月足で5本陽線が続いた場合は「ひと相場」だが…

【ルール 7】

安値に来ての5連続陽線は買いの準備。次の2連続陰線をみてから買い

 

ルール7からルール12までは、上げの兆候を示唆する兆し陽線についてである。兆し陽線の見方は、

 

①単独の線で見る

②集合形で見る

 

の2通りに分かれる。

 

さて、ルール7の5連続陽線は、集合形で見る兆し陽線である。

 

「5本も陽線が連続してから買うのか?」と考えてしまうだろう。たしかに、月足で5本も陽線が続いたら、ふつうは“ひと相場”だ。

 

[図表1]5連続陽線

 

「上げの兆し」としての5連続陽線は、安値で小動きのときに出現する、上昇幅が少ないものを指す。保合の中の“ジリ高”というイメージの集合形だ。

 

不自然な線組みにも思えるが、底練り末期に出現することがある。ジワッと上昇する程度だから、図表1のように、3本目以降の寄付が1本目の寄付を下回ってもかまわない。

 

これを数値的に規定するのは難しい。「上昇というよりも横ばいに近い5本の陽線のかたまり」と認識すればいい。陽線である以上、多少の上昇を伴うから、その後の陰線2本押しで買い出動する、というのが実践的な見方である。

 

ある程度の幅で上昇した場合は、前述した“ひと相場”なので、その後しばらく(半年以上)整理の動きとなるケースが多いだろう。

「上げ波動に移った」単独の兆し陽線に注目

【ルール 8】

底練りの中で小動きになったあとの兆し陽線に注意。そのあとの陰線2本をみて買い

 

【ルール 10

保合、または安値からの長大陽線は、そのあとの3分の2押しで買い

 

ルール 8は、兆し陽線の原則である。安値の小動き、つまり長期的な大底から陽線が立ち上がれば、今までの動きとは異なる新しい流れになった、つまり「上げ波動に移った」とみることができる。これが「兆し陽線」である。

 

兆し陽線が出たあとは、陰線2本で押し目をみせ、長大陽線ならば上げ幅の3分の2程度押すことが多いが、あくまでも目安である。

 

[図表2]底練りの中の兆し陽線

本連載は、林知之氏の著書『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。また、本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

林 知之

マイルストーン

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