相場の手仕舞いは値幅「70~80円」を目安とすべき理由

今回は、相場の予測について解説します。※本連載では、投資顧問会社「林投資研究所」代表取締役・林知之氏の著書、『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)の中から一部を抜粋し、「低位株選別投資術(FAI投資法)」で勝つための29のルールを解説します。

相場は「恒常的な混乱」、予測には統計的裏付けが必要

統計

相場は数字を追いかけるゲームであるが、数学が役に立つことはあまりない。計算した通りには株価が動いてくれないからだ。

 

そんな“恒常的な混乱”の中で確実に仕掛け、確実に手仕舞うことが要求される。だから、「予測の的中率」が実効性をもたない。

 

とはいえ、売買する、ポジションを取る以上は必ず予測があるわけで、その予測は単なる期待ではなく、統計的裏付けが必要だ。

 

まず、FAIクラブ発足後1984年までの間に選定した132銘柄について、1段目の値幅は図表1の通りである。

 

[図表1]1段上げの値幅

 

「50円以下」は適切な選定ができなかったことになるのだが、「80~120円」「120円~170円」の部分が注目に値する。合計で約73%を占めており、

 

【ルール 26

1段上げは約100円。しかし、70~80円で利食いする

 

というルールを裏付けるものである。次に、1段上げで50円以下だった5銘柄を除く127銘柄について、2段目の値幅を見てみよう(図表2)。

 

[図表2]2段上げの値幅

 

1段目に比べて、バラツキが大きい。そして、相場において統計的に「当たる」といえるところまで到達する価格帯が決定しにくい結果となっている。一応、

 

80~230円 約54%

 

であるのだが、幅広くなってしまうので、1段目ほどはっきりしたものではない。

 

1段目が底からの上げなのに対して、位置も上がって市場での注目度が増し、それだけ動きが激しくなっているのである。

 

では、3段目を見てみよう(図表3)。2段目で1段目の高値を抜かなかった6銘柄を除く、121銘柄についての値幅の分布である。

 

[図表3]3段上げの値幅

 

①高値を抜かなかった銘柄が増えた

②バラツキがさらに大きくなった

③最多の価格帯といえるものがない

 

つまり、全くわからない。激しい、メチャメチャな動きをみせる。

 

選定銘柄の中には、目標の2倍どころか、10倍、20倍に跳ね上がったものもあるが、それを予測することも、また期待してポジションを維持することも現実的ではない、ということである。

予測できないのに「当てよう」とするのは余計なこと⁉

現実の狙い

「1段上げ」のルール 26について、もう少し解説しよう。前項で「数学が役に立つことはあまりない」と述べた。数学的に考えた場合、

 

37.8%もある「120~170円」を取り、そこまで達しない銘柄をどうするか

 

と、ギリギリの線を計算していくことになる。ところが、この考えが地獄の一丁目。予測ができないから月足を描いたり場帳をつけて手間をかけているのに、いつの間にやら「当てよう」としているのである。

 

だから、

 

①確実に手仕舞うことのできる値幅、70~80円を最後の歯止めとする

②そこから先は人にくれてやれ!

③気持ちを荒らし、手(売買)を荒らすことなく、「継続した安定性=最大の攻め」と認識する

 

以外に、よけいなことをやるべきではないのだ。

 

ルール26は、先人の苦労と知恵を表しており、きちんとした経験があれば「なるほど」と納得できる文言である。納得できそうもない読者は即刻、相場をやめて、この先確実に損するであろうカネで、おいしいものを食べたり、洋服を買って楽しく過ごしてほしい。

林投資研究所 代表取締役

1963年生まれ。幼少のころより投資・相場の世界に慣れ親しみ、株式投資の実践で成果を上げながら、独自の投資哲学を築き上げた。現在は、投資顧問会社「林投資研究所」の代表取締役。中源線建玉法、FAI投資法を中心に、個人投資家へのアドバイスを行っている。また、投資助言、投資家向けセミナー等を精力的に行うかたわら、投資情報番組「マーケット・スクランブル」のコメンテーターも務めている。林投資研究所の創設者である故・林輝太郎は実父。主な著書に『億を稼ぐトレーダーたち』『凄腕ディーラーの戦い方』『億トレIII~プロ投資家のアタマの中』『うねり取り株式投資法 基本と実践』(マイルストーンズ)、『入門の入門 中源線投資法』『ブレない投資手法 曲げない投資哲学』(林投資研究所)などがある。

著者紹介

連載上がり目の銘柄を狙い打つ! 「低位株選別投資」で勝つための29のルール

本連載は、林知之氏の著書『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。また、本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

 

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

林 知之

マイルストーン

株式投資するからには10億くらい稼ぎたい! かつて実践者の過半数を億トレーダーに導いた驚異の投資法がついにベールを脱ぐ! 株は「正しい手法」を学べば儲かる! 初心者でも確実に模倣(まね)できるほったらかし投資の技…

 

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