今回は、「つみたてNISA」で購入できる投資信託の特徴を見ていきます。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『1000円から増やす積み立て投資術』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」と「iDeco」のしくみの基本についてわかりやすく解説します。

長期・積み立て・分散投資に適した一定の投資信託

つみたてNISAで買えるのは、投資信託とETFだと紹介しました。だからといって、どれでも自由に買えるわけではありません。

 

なにせ投資信託はETFを含めて6000本以上あります。その中には、長期投資に適さないもの、複雑なしくみを活用しているものもあります。もし投資初心者がそれらを買ってしまったら、損をする可能性が高まってしまいます。

 

これを防ぐために、つみたてNISAでは金融庁があらかじめリストアップした商品しか購入できないようになっています。

 

金融庁が選ぶ商品は「長期・積み立て・分散投資に適した一定の投資信託」としています。具体的には、信託期間(投資信託の運用が行われる期間)が20年以上で、分配金の支払頻度が毎月ではなく、手数料が低水準のもの、などといったルールがあります。

 

いいかえれば、金融庁が選んだ優等生だけが買えるのです。もちろん、損をする可能性はありますが、比較的初心者でも有望な投資信託を選びやすい、という点はメリットでしょう。

 

 用 語 解 説 

 

●毎月分配型(の投資信託)

投資信託の分配金(利益の一部を投資家に還元するしくみ)を毎月支払う投資信託。お小遣い感覚でお金が受け取れるが、その分元本が増えにくく、長期投資には向かないとされる。

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

イラスト:ひろいまきこ

1000円から増やす積み立て投資術

1000円から増やす積み立て投資術

頼藤 太希,高山 一恵

standards

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