今回は、「つみたてNISA」で購入できる投資信託の特徴を見ていきます。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『1000円から増やす積み立て投資術』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」と「iDeco」のしくみの基本についてわかりやすく解説します。
長期・積み立て・分散投資に適した一定の投資信託
つみたてNISAで買えるのは、投資信託とETFだと紹介しました。だからといって、どれでも自由に買えるわけではありません。
なにせ投資信託はETFを含めて6000本以上あります。その中には、長期投資に適さないもの、複雑なしくみを活用しているものもあります。もし投資初心者がそれらを買ってしまったら、損をする可能性が高まってしまいます。
これを防ぐために、つみたてNISAでは金融庁があらかじめリストアップした商品しか購入できないようになっています。
金融庁が選ぶ商品は「長期・積み立て・分散投資に適した一定の投資信託」としています。具体的には、信託期間(投資信託の運用が行われる期間)が20年以上で、分配金の支払頻度が毎月ではなく、手数料が低水準のもの、などといったルールがあります。
いいかえれば、金融庁が選んだ優等生だけが買えるのです。もちろん、損をする可能性はありますが、比較的初心者でも有望な投資信託を選びやすい、という点はメリットでしょう。
用 語 解 説
●毎月分配型(の投資信託)
投資信託の分配金(利益の一部を投資家に還元するしくみ)を毎月支払う投資信託。お小遣い感覚でお金が受け取れるが、その分元本が増えにくく、長期投資には向かないとされる。
株式会社Money&You代表取締役
中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。
2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職。女性向けWebメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。
著者プロフィール詳細
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連載積み立て投資なら絶対に使いたい! NISAとiDeCoのしくみ
株式会社Money&You取締役
慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。
その後、株式会社Money&Youの取締役に就任。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)、『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)など著書・監修書多数。
株式会社Money&You
http://moneyandyou.jp/
FP Cafe
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