コンパクトアパートの可能性を極限まで追求すると・・・
「コンパクトアパート」の可能性を極限まで追求するには、建物の品質にももちろんこだわるべきです。
耐震性や耐久性といった建物の品質については、建築基準法という法律によって最低限の基準が定められています。多くの新築アパートは、この建築基準法をクリアするレベルで設計・施工されています。
しかし、より高い品質を目指すことはもちろん自由です。「コンパクトアパート」の可能性を極限まで追求する上で、私は特に耐震性と耐久性が鍵を握ると考えます。
耐震性で入居者にアピール、耐久性で投資効率アップ
耐震性についていえば、1995年に起こった阪神淡路大震災、そして2016年に発生した熊本地震では、アパートなど賃貸住宅に住んでいた学生など若い人が何人も建物の倒壊によって亡くなっています。建物の耐震性が不十分だったことが原因と考えられており、中にはアパートの所有者が損害賠償責任を求められたケースもありました。
若い単身世帯をターゲットとする「コンパクトアパート」では、高い耐震性を実現することによる安心感は、入居者に強くアピールするはずです。
一方、耐久性はオーナーにとってのメリットを実現します。耐久性が高い建物は、年数が経っても劣化の進み方が遅く、資産価値が維持しやすくなります。また、メンテナンスなどにかかるコストも抑えることができます。これらはオーナーにとって、投資効率を高める効果があるのです。