前回は、現代の独身層が好むアパートの素材・材質を取り上げました。今回は、コンパクトアパートに求められる「水まわりの設備」について見ていきます。

設備が安っぽいと、入居者の幅が大きく制限される

「コンパクトアパート」は室内が狭い分、居住性に十分な配慮が必要です。

 

例えば、キッチン、バス、トイレなどには豪華ではないものの機能的な最新の設備を使うのがお勧めです。

 

こうした水まわりの設備が安っぽいと、入居者の幅が大きく制限されます。最近の賃貸住宅で必須とされるアイテムはそろえるべきだと考えます。

空間が限られているからこそ、使いやすさにこだわりを

〈キッチン〉

限られた室内空間を効率よく使えるよう、調理機能・収納機能をまるごと収めたコンパクト設計のキッチンユニットを使います。

 

コンロには火を使わないIHクッキングヒーターを使う例も多いのですが、単身世帯をターゲットとする「コンパクトアパート」ではむしろ、調理器具を選ばない通常のガスコンロのほうがいいと思います。

 

その代わり、温度センサーや消火センサーなどの機能を付けておくべきでしょう。

 

コンパクト設計のキッチン

 

〈シャワールーム〉

「コンパクトアパート」では浴室は設けません。その代わりにシャワールームを設置します。

 

このシャワールームも新しい製品や機能がいろいろ開発されています。

 

例えば、体を洗うのに便利な一時止水機能付き水栓、細く軽く取り回しのいいスプレーシャワー、フットレストやミラー・収納など、コンパクトながら使いやすさにこだわったものを採用したいところです。

 

 

〈トイレ〉

トイレは、温水洗浄便座付きは必須です。スペースが限られる分、入居者の立場になってデザインやフォルム、掃除のしやすさ、節水などの機能にこだわりましょう。

 

温水洗浄便座付きのトイレ

「コンパクトアパート」ではじめる超ローリスク不動産投資

「コンパクトアパート」ではじめる超ローリスク不動産投資

山上 晶則

幻冬舎メディアコンサルティング

2016年3月に不動産調査会社「タス」が行った調査によると、首都圏賃貸アパートが「空室率30%超」となっています。今後もさらに日本の人口減少は続き、その一方で貸家着工数は増え続けているため、多くの不動産オーナーが空室…

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