今回は、改めて「投資」と「投機」の違いを見ていきます。※本連載は、セゾン投信株式会社社長の中野晴啓氏の著書、『はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法』(アスコム)から一部を抜粋し、投資信託を活用した、初心者向けの資産形成術を紹介します。

「投資」なら、預金より効率的に楽しく資産を増やせる

「投資は危険なものである」

 

「運が良ければ儲けることができるが、たいていは損をする」

 

投資に対し、こうしたイメージを持っている人は、少なくありません。

 

その中には、今まで一度も投資したことがなく、単に他人の失敗談を見聞きして、漠然とした恐怖心を感じている人もいれば、過去に投資で失敗したことがあり、懲りてしまった、という人もいるでしょう。

 

しかしいずれにせよ、投資を怖がり、投資に対して尻込みしてしまうのは、非常にもったいないことです。

 

やり方や買う商品を間違えなければ、投資は預金よりも効率よく、そして楽しく資産を増やすことができるからです。

恐怖心を持つ人は「投資」と「投機」を混同している!?

まず、投資に対して恐怖心を抱いている人はたいてい、「投資」と「投機」とを混同しています。

 

投機とは、「短期的な値動きを利用し、商品を安く買い高く売って利益を得ること」です。

 

為替レートの変動を利用して利益を得るFX(外国為替証拠金取引)や、短いスパンで株の売買を繰り返すデイトレードなどは、投機にあたります。

 

うまくいけば、投機は短期間に多くの利益をもたらしてくれます。

 

ただ投機は、限られたパイを奪い合うだけの「ゼロサムゲーム」であり、誰かが得をすれば、必ず誰かが損をします。

 

たとえ一時的に勝ったとしても、勝ち続けることはきわめて困難なのです。

 

一方で投資とは、生産手段や生産活動に対してお金(資本)を出すことです。

 

投資家が企業の株などを買う(お金を出す)と、企業はそのお金を使って事業を行い、そこから得られた収益を配当という形で投資家に還元(かんげん)します。

 

また、収益が上がれば、基本的には株式の価値も上がるため、その企業の株を持っている投資家の資産も増えることとなります。

本連載は、特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。積立による購入は将来の収益を保証したり、基準価額下落時における損失を防止するものではありません。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、アスコム、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法

中野 晴啓

アスコム

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法。それは… 毎月、コツコツと「ある条件」を満たした投資信託を購入すること。 たったこれだけです。 お金の知識がなくても、資金の余裕がなくても、それだけで、お金の…

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