早い時期から始めれば、失敗のリスクを減らせる
私はよく、投資に関する相談を受けるのですが、「収入が少なく、投資に回せるお金がない」「ろくに貯金もないのに、投資を始めるのは早すぎるのではないか」といった悩みを抱えている若い人は、少なくありません。
そのような方に対し、私は必ず、
「投資を始めるのに、早すぎることはありません」
「どんなに少ない額でもいいですから、若い人こそ、ぜひ投資をしてください」
とお話しするようにしています。
「時間」は、投資を成功に導いてくれる、非常に心強い味方です。
早く投資を始めれば始めるほど、運用する期間が長ければ長いほど、複利の効果を享受し無理なく資産を増やすことができます。一方で、単位期間あたりの収益の振れ幅が収れんするので、失敗する可能性を減らしていけるのです。
そして、「時間」がもたらすメリットを十分に享受できるのは、若い人だけの特権なのです。
しかも少子高齢化により、今の若い人は、上の世代に比べ、将来受け取れる公的年金がどうしても少なくなってしまいます。
老後を不自由なく暮らしたいと思ったら、早いうちから、どのようにして資産を形成するかを、しっかりと考えておく必要があるのです。
投資信託は毎月少しずつ積み立てで買える
たしかに、若い人の多くは、親の世代に比べて収入が少なく、まとまった額を投資に回すのは難しいかもしれませんが、投資信託なら、毎月少しずつ積み立てで買っていくことができます。
たとえば、セゾン投信で扱っている投資信託であれば、月々5000円から買えますし、他社の商品の中には、月々500円や1000円で買えるものもあります。
また、積み立て投資には「買うタイミングを考えなくてもいい」というメリットもあります。
「お金が余ったら、投資をしよう」などと考えていたら、いつまでも投資を始めることはできません。
もちろん、無理のない範囲でかまいませんので、給与天引きや銀行引き落としによって、毎月一定の額が投資に回るよう設定し、その分のお金は初めからないものと考えて、やりくりするようにしてみてください。
投資に慣れ、楽しさや面白さがわかれば、きっと「ムダを減らし、投資に回すお金を増やそう」と思うようになるはずです。