今回は、投資信託を早い時期から始めるメリットを見ていきます。※本連載は、セゾン投信株式会社社長の中野晴啓氏の著書、『はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法』(アスコム)から一部を抜粋し、投資信託を活用した、初心者向けの資産形成術を紹介します。

早い時期から始めれば、失敗のリスクを減らせる

私はよく、投資に関する相談を受けるのですが、「収入が少なく、投資に回せるお金がない」「ろくに貯金もないのに、投資を始めるのは早すぎるのではないか」といった悩みを抱えている若い人は、少なくありません。

 

そのような方に対し、私は必ず、

 

「投資を始めるのに、早すぎることはありません」

 

「どんなに少ない額でもいいですから、若い人こそ、ぜひ投資をしてください」

 

とお話しするようにしています。

 

「時間」は、投資を成功に導いてくれる、非常に心強い味方です。

 

早く投資を始めれば始めるほど、運用する期間が長ければ長いほど、複利の効果を享受し無理なく資産を増やすことができます。一方で、単位期間あたりの収益の振れ幅が収れんするので、失敗する可能性を減らしていけるのです。

 

そして、「時間」がもたらすメリットを十分に享受できるのは、若い人だけの特権なのです。

 

しかも少子高齢化により、今の若い人は、上の世代に比べ、将来受け取れる公的年金がどうしても少なくなってしまいます。

 

老後を不自由なく暮らしたいと思ったら、早いうちから、どのようにして資産を形成するかを、しっかりと考えておく必要があるのです。

投資信託は毎月少しずつ積み立てで買える

たしかに、若い人の多くは、親の世代に比べて収入が少なく、まとまった額を投資に回すのは難しいかもしれませんが、投資信託なら、毎月少しずつ積み立てで買っていくことができます。

 

たとえば、セゾン投信で扱っている投資信託であれば、月々5000円から買えますし、他社の商品の中には、月々500円や1000円で買えるものもあります。

 

また、積み立て投資には「買うタイミングを考えなくてもいい」というメリットもあります。

 

「お金が余ったら、投資をしよう」などと考えていたら、いつまでも投資を始めることはできません。

 

もちろん、無理のない範囲でかまいませんので、給与天引きや銀行引き落としによって、毎月一定の額が投資に回るよう設定し、その分のお金は初めからないものと考えて、やりくりするようにしてみてください。

 

投資に慣れ、楽しさや面白さがわかれば、きっと「ムダを減らし、投資に回すお金を増やそう」と思うようになるはずです。

本連載は、特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。積立による購入は将来の収益を保証したり、基準価額下落時における損失を防止するものではありません。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、アスコム、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法

中野 晴啓

アスコム

はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法。それは… 毎月、コツコツと「ある条件」を満たした投資信託を購入すること。 たったこれだけです。 お金の知識がなくても、資金の余裕がなくても、それだけで、お金の…

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