本来、投資は「世の中のため」に行うもの
投資は本来、自分のためではなく、世の中のために行うものです。
世の中にお金を投じることで、経済を成長させ、その結果、投じたお金が成長して自分の元に戻ってくるわけです。
これが実現するためには長い時間が必要ですが、こうした投資はパイ自体を広げていく「プラスサム」な行為であり、投機と違って、パイの奪い合いにはなりません。
そして、もちろんリスク(不確実性)はゼロではありませんが、やり方や買う商品さえ間違えなければ、大きな損をする可能性は、合理的に低くできます。
参加した人が全員幸せになる。
それが、正しい投資のあり方なのです。
投資がきっかけで、新たな楽しみが増えることも
また、現在の利率では、どんなに多くのお金をどんなに長く預けても、預金によって得られる利息はごくわずかです。
しかし、あとで詳しくお話しするように、投資には複利(ふくり)効果もあり、基本的には長く続ければ続けるほど、大きな利益をもたらす可能性が高まります。
一生懸命に節約をし、コツコツとお金を貯めても、利息がつかなければ、なかなかモチベーションが上がらず、空しくなってしまうこともあるでしょう。
でも、自分のお金が社会の役に立ち、しかも、目に見えて自分の資産が増えていけば、「ムダ遣いをやめて、投資に回すお金を増やそう」という気持ちになったり、将来が楽しみになったりするはずです。
さらに、投資を始めると、興味や知識の幅も広がります。
自分が投資した国の経済動向や企業の業績は、どうしても気になるものです。
セゾン投信のお客さまの中にも、「実際に金融商品を買ってみると、経済や社会の動きに敏感になり、今までまったく興味のなかった経済ニュースなどを真剣に観るようになった」という方はたくさんいらっしゃいます。
「何事にも慎重で消極的だった自分が、投資を始めてからは、積極的に情報を集めたり、株や投資信託を買い増ししたりするようになった」といった具合に、新たな自分を発見することもあるでしょう。
このように、正しい投資は、決して怖いものではありません。
それどころか、きっとみなさんに、さまざまな楽しみや喜びを与えてくれるはずです。
Point
投資と、デイトレードやFXなどの投機を混同してはいけない。
正しい投資は人や企業を豊かにし、関わった人間すべてを幸せにする。