少ない資金でも分散投資可能、少しずつ買える
「投資」というと、多くの人は、個別株の売買をイメージするかもしれません。
しかし個別株を買うには、ある程度まとまった資金が必要です。
個別株の場合、銘柄(めいがら)ごとに最低取引株数(単元株)が決まっており、たとえば1株の価格が1000円、単元株数100株の銘柄を買おうと思ったら、最低購入金額は10万円となります。
もし単元株数が1000株なら、100万円用意しなければなりません。
投資で成功するためには、投資先をできるだけ分散させ、リスクを分散させることが不可欠ですが、個別株で分散投資を行おうとすると、かなりの資金を準備する必要があります。
その点、投資信託は、「大勢の投資家が少しずつお金を出し合って大きな資金をつくり、投資する」仕組みになっており、たいていの場合、ファンドマネジャーは、複数の国や企業に投資し、投資信託全体では大きな損失が生じないようにしています。
そのため、個人で個別株に投資する場合に比べ、はるかに少ない資金で、分散投資を行うことができるのです。
また、個別株と違って、積み立てで少しずつ買い増していくことができるのも、投資信託の大きな魅力です。
「独立系の投資信託委託会社」とは?
なお、従来日本では、投資信託委託会社は商品の開発・運用を行い、販売については証券会社や銀行などの「販売会社」が行ってきました。
ところが、1992年4月に投資信託委託会社による投資信託の直接販売が認められ、以後、さわかみ投信、ありがとう投信、セゾン投信、レオス・キャピタルワークスなど、証券会社や銀行を親会社にもたない「独立系の投資信託委託会社」があらわれるようになりました。
投資信託の多くは、一般の証券会社や銀行で買えますが、自社で運用する投資信託を直接投資家に販売している、独立系の投資信託委託会社の商品を買うためには、その会社の証券口座を開設する必要があります。
Point
投資信託の販売会社は、証券会社や銀行だけではなく、
直販を行っている独立系の投資信託委託会社もある。