二階建て以上のRC造住宅の強度を保証する「構造計算」

前回は、RC造住宅の耐震性を担保する「壁式構造」の概要を解説しました。今回は、二階建て以上のRC造住宅の強度を保証する「構造計算」について見ていきます。

部材、地盤・・・住まいの強度はさまざまな要素で変化する

住まいの強度は使用する部材や形状、地盤や基礎などさまざまな要素によって変わります。そのため、住宅自体の強度が高くても地盤がしっかりしていなければ、地盤沈下や土砂災害などの被害を受ける可能性が高まります。

 

こうしたさまざまな要素を勘案して、住まいの総合的な強度を測るのが「構造計算」です。日本では、二階建て以上のRC造住宅を建てる際には、建築確認を申請するときに「構造計算」をすることが義務付けられています。

 

構造計算では、まず建物の重さと建物にかかる重さが計算されます。建物本体の重量に加え、建物内に運び込まれる家財道具や人の重さ、さらには積雪地域では屋根に積もる雪の重さが加算され、それに耐え得る強度かどうかを計算します。

 

次に、建物にかかる力の想定とそれに耐えられるかどうかの検証です。平常時はもちろん、地震発生時や台風接近時に加わる力を調べ、その力に耐えられるかどうか、あるいはどの程度傾いたり変形したりするかを確認するのです。

構造計算によって、国が「RC造住宅の耐震性」を保証

「構造計算」は国土交通省の専用ソフトを使用して建築士が行いますが、同じ二階建てでも、一般的に木造や鉄骨造の場合は行われません。つまり、二階建て以上のRC造住宅の強度については、国のお墨付きがもらえるということです。

 

構造計算によって建物の耐震性が保証されるので、安心して住まうことができます。

株式会社サンオリエント 代表取締役 一級建築士

岡山県倉敷市出身。1969年生まれ。
1987に岡山県立水島工業高校建築科卒業後、10年間大手建設会社にて現場監督、施工管理などを担当。退社後、独立行政法人国際協力機構の青年海外協力隊としてミクロネシア連邦、ブータンへ派遣され、建築指導に従事。2003年に株式会社サンオリエントを設立、代表取締役に就任。マンションや病院などの設計・施工管理の経験と実績をもとにしたRC造住宅の建築を得意とするほか、RC造と木造のハイブリッド住宅や木造住宅など、顧客の希望をもとに快適性と実用性を兼ね備えた住宅を提供している。
また、結露やカビの発生を防ぐ「遮熱材」や埃などの有害物質を吸着してシックハウス症候群を防ぐ新建材を使用するなど、クリーンかつエネルギー効率の良い空間づくりを追求。海外の活動で得た広い視野を持って、前例にとらわれない最高の家造りを目指している。

著者紹介

連載コンクリート建築のスペシャリストが教える「RC造住宅」の魅力

 

安心・快適な家を手に入れたい! 鉄筋コンクリートでマイホームを建てる

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磯﨑 慎一

幻冬舎メディアコンサルティング

美術館やランドマークなどに使われ、高いデザイン性が認められながらも、「部屋に熱がこもりそう、寒そう」というイメージが強い鉄筋コンクリート造の住宅。 しかし実際には「夏は涼しく、冬は暖かい」という優れた居住性があ…

 

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