「株式投資」は貯金に次ぐメジャーな資産防衛策!?
『資産家ドクター、貧困ドクター』の第2章では、インフレに強く、また経済が成長すればするほど価値が上がるものが有効な投資商品だと説明しました。一般には株式や投資信託、FX、不動産などが知られています。書籍にも記したとおり、医師を対象とした調査でも21.8%の人が株式投資を行っていました。しかし、一般的だからといって医師に向いているとは限りません。「皆がやっているから」と手を出しやすいだけで、失敗をする可能性が高いものもあるのです。
転職サイト@typeの調査によると、現在投資をしているビジネスパーソンのうち、45%は株式投資を行っています。高所得者に限らず非常に人気のある投資方法です。預貯金に次いでメジャーな資産防衛策といえるかもしれません。
預貯金では得られない「大きな利益」の可能性をもつ
株式投資を行うメリットには、主に次のようなものがあります。
メリット1 大きな利益の可能性
最大のメリットは、預貯金では得られない大きな利益の可能性です。かつては「株式投資は資産家がやるもの」という考えが一般的でしたが、1987年のNTT株上場によってその常識は覆されました。同社の上場は日本中の注目を集め、売り出し価格120万円だった株価が2カ月後には318万円、2.65倍になったのです。
その間、株主は何もせず株を所有していただけですから、まさに不労所得です。これを機に株式投資は「短期間で大きなバックが得られる投資」として広く認知されることとなり、一般サラリーマンをはじめとする個人投資家が市場に参入するようになりました。
メリット2 インフレに強い
前述のように株価は物価と連動して上昇する傾向があるため、預貯金や現金保有よりも、効果的な資産運用といえます。また、インフレによって企業の収益が上がれば、それによる配当金も期待できます。
次回は、株式投資を行うデメリットについて見ていきます。