前回は、サラリーマンの不動産投資に銀行が積極的に融資する理由を説明しました。今回は、マネーリテラシーの重要性を考えます。

「融資=借金」であることは事実だが・・・

メリットばかりを並べましたが、融資イコール借金であることも事実です。読者のなかには「借金への抵抗感」を持っている人もいるかと思います。実際に投資家と会って面談していると「多額の借金が怖い」という相談はよく出てきます。

 

多くの日本人が持っている、借金に対しての悪いイメージは、消費や浪費目的での借金に対するものです。

 

例えば毎日飲み歩く、ブランド物を買い漁る・・・こういった浪費のための借金は言語道断であり「悪い借金」にほかなりません。ですが、借金をして買うものが、収入を生み出す資産だった場合はどうでしょうか。

 

資産からの収入で毎月の返済ができるどころか、さらにプラスのキャッシュフローを得られる。もちろん完済後は物件も手に入ります。この借金は投資家にキャッシュフローをもたらす「良い借金」にほかなりません。

 

お金の使い方には「浪費」と「投資」があります。浪費はただ使っていくだけのお金です。投資はお金を使うことでより大きなリターンを得られることが前提です。浪費で借金することは言語道断ですが、投資のための借金であれば、より大きな利益につながるものなのです。

「良い借金」「悪い借金」の区別が付くことが重要

良い借金と悪い借金の区別がつく投資家は、良い収益物件に対して良い借金をすることで、さらなる資産を築いています。同じ借金でもギャンブルや遊ぶ金欲しさに、一時しのぎでサラ金から借りて、高い利息の返済にヒーヒー言っている人種とは大違いです。この差はマネーリテラシーの有無によるものです。

 

皆さんは両親から「借金は絶対にダメ」という教育を受けてきたかもしれません。それは実は、良い借金か悪い借金かの区別がつけられないまま、ただ一律に「借金をしてはいけない」と教え続けていたものだったのです。

 

借金イコール悪というメンタルブロックを外してマネーリテラシーを高めることで、安定的な収入を得て大きな資産を築く道が拓かれるのです。

 

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本連載は、2017年8月15日刊行の書籍『区分物件オーナーのための 神速!億万長者計画』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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田中 竜太,太田 将司

幻冬舎メディアコンサルティング

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