空室率に大きく影響する「立地」「利便性」
立地が投資の成否を大きく左右する
物件選びで最も大事なのは立地です。立地は空室率に大きく影響します。つまり、立地が良ければ空室率が低くなり、立地が悪ければ空室率が高くなります。では「立地が良い」とは、具体的にどういうことでしょうか。一言でいえば利便性が高いことです。
とくに単身者をターゲットにするワンルームマンションの場合、利便性が最も大事であるといってもいいでしょう。ファミリータイプの場合には、子どもの教育などを考えて利便性よりも環境を優先する人もいますが、単身者の場合には、ほとんどが利便性を重視します。
「徒歩10分以上」「バス利用」では検索すらされない!?
たとえば、最寄り駅からの距離。徒歩10分を超える物件であれば、人気は大きく下がってしまいます。最近の物件探しはネットで検索するのが主流です。その際には、細かな条件を設定することができます。そのなかでも最寄り駅からの距離は重視される項目です。単身者の場合には、徒歩10分以上やバス利用の物件を検索することはほとんどありません。
よって、徒歩10分以上の物件は最初から検索もされません。検索対象にならなければ入居者が来ることもないのです。近くにコンビニがあるかどうかも重視されます。単身者の場合、生活時間が不規則になるケースも多く、スーパーマーケットの営業時間内に最寄り駅に帰り着かないことも少なくありません。そんなとき、深夜まで営業しているコンビニは大きな味方になるのです。
物件近くの施設も空室率に大きく関わります。たとえば、大きな病院の近くにあるワンルームマンションは空室率が低くなります。その病院の医師の仮眠室などのために病院が借り上げたり、遠くから通う医師がウィークデーの滞在先として借りたりすることもあるからです。