今回は、「姻族」「親等」の基礎知識を紹介します。※本連載は、法律の研究者・執筆者として活躍する尾崎哲夫氏の著書、『はじめての親族相続』(自由国民社)の中から一部を抜粋し、そもそも親族とは何なのか、「親族の範囲」「婚姻」などについて分かりやすく説明します。

姻族関係は婚姻によって発生し、離婚によって終わる

姻族というのは婚姻によって発生します。具体的に黒板に書いてみましょう。

 

 

姻族関係は婚姻によって発生し、離婚によって終了します(728条1項)。

 

夫婦の一方が死亡した場合、生き残った人は姻族関係を続けることも終了することもできます。私が死んだ場合、妻は私の両親と姻族関係を続けることも断ちきることもできるのです。

親等の計算」は民法726条で規定

親族間の世代数を親等といいます(726条1項)。

 

私と母の妹(おば)との親等は次のように数えます。私から母、母から祖父母、祖父母から母の妹=3親等つまり、母から妹へ横へ行かず、母と妹の共通の始祖である祖父母に戻ってから妹に降りるのです。

 

 

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第726条[親等の計算]

親等は、親族間の世代数を数えて、これを定める。

 

第728条[離婚等による姻族関係の終了]

姻族関係は、離婚によって終了する。

 

はじめての親族相続

はじめての親族相続

尾崎 哲夫

自由国民社

はじめの一歩はこの1冊から! 語りかける解説+黒板メモ式のわかりやすい法律入門書です。大事なことだけをコンパクトにまとめました。

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