前回は、不動産投資において考慮すべき「3つのリスク」を取り上げました。今回は、不動産投資で失敗しやすい人・成功しやすい人との違いを見ていきます。

失敗する典型的なタイプとは・・・

一つ注意を促しておきたいことがあります。実のところ、不動産投資は必ず成功するというものではありません。それどころか、手痛い失敗をして大きな損失を被る人も数多くいます。

 

不動産投資に失敗する典型的なタイプは以下のような人たちです。

 

●自ら思い立っていろいろ調べたうえで始めたのではなく、営業に勧められるがままに購入した。

 

●高過ぎる金額で購入した(スタート時点で高値購入してしまい、家賃利回りや将来の金利変動に追いつけない収支になってしまった)。

 

●自身の年収における限度額いっぱいまで使い、過度に借り入れをしてしまった。

 

●余裕資金を持ち合わせていない状態で始めてしまった。

 

●明確なゴール(不動産投資を行う目的)を決めずに始めてしまった。

 

●収支計画を策定しないで購入を先行してしまった。

 

私の会社にも、大変心苦しく申し訳ない言い方ですが、借り入れの額が膨大かつ収支も悲惨な状況にある投資家が相談に来ることがあります。

 

このような投資家にヒアリングしていくと、数々の疑問が湧いてきます。「年収額や資産背景を加味して、なぜこんな買い方をしたのだろう?」「何でこんなにも多くの物件を全てフルローンで所有しているのだろう?」「一体どうやったらこの規模の借り入れが可能だったのだろう?」・・・不思議に思うケースも少なくありません。

投資のポイントを理解し、物件を吟味すれば成功は可能

残念ながら、このような人は前述した「失敗する典型的なタイプ」そのままの買い方をしていたケースがほとんどです。自分で調べたり比較検討をしたりせずに、営業担当者に言われるがままにしてしまった可能性が高いのです。

 

現実問題、最悪の場合は返済が困難になり任意売却や自己破産を余儀なくされる人もいます。物件をよく吟味せず購入し、なおかつ身の丈を超えたローンを組んでしまったら、このような不本意な結果に終わる可能性は高いでしょう。

 

しかし、不動産投資のポイントについてしっかりと理解したうえで、確実に収益を得られる物件を選んで購入すれば、限りなくうまくいく方向にもっていくことはできます。

 

この業界に入って私が携わってきた数千件の案件の経験をもとに、下記の図に不動産投資で失敗しやすい人と成功しやすい人との違いをまとめました。参考にしてみてください。

 

[図表]不動産投資で成功する人 失敗する人

 

 

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本連載は、2017年12月25日刊行の書籍『不動産投資の「勝ち方」が1時間でわかる本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

不動産投資の「勝ち方」が1時間でわかる本

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吉村 拓

幻冬舎メディアコンサルティング

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