長期的な展望をもち、十分な計画を練ることが大切
不動産投資は、10年、20年、30年と長い年月にわたって行うことになります。そのため、行き当たりばったりに取り組むのではなく、始める前に長期的な展望をもって十分な計画を練ることが大切になります。
とりわけ、年金対策として不動産投資を行う場合には、「どれだけの不動産を持てば年金の不足分をカバーできるのか」を考慮した計画を策定することが必要になるはずです。
仮に区分マンションに投資するのであれば、1件だけでなく、2件、3件持つことを検討するのがベストでしょう。例えば1件のワンルームマンションから毎月7万円の収益が入るとしましょう。その場合は、3件の物件を購入することによって、毎月21万円の収益を確保することが可能となります。
ゆとりのある老後を送るためには、現状の年金の額では、毎月15万円不足することになりますが、年金とは別に21万円の不動産投資の収益があれば毎月の不足分を十分にカバーできるはずです。
収支と支出を比較して「改善できる点」を探る
このように、不動産投資によって獲得したい収益の目標値を定め、それが実現できるかどうかを予測・検討することを収支計画といい、その計画の中身を表や文書などの形に整理したものを収支計画書といいます。
不動産投資の収益は、賃料などの「収入」から、管理修繕費などの「支出」を差し引くことによって求められます。収支計画書では、これらの収入・支出の項目と数字をまとめて、どれだけの収益を確保できるかを示すことになります。
そして、現状の収支計画では目標とする収益を確保できないようであれば、収入を増やすか、もしくは支出を減らすための方策を具体的に検討していきます。