前回は、効率的に結果を出す受験勉強の進め方について解説しました。今回は、学んだ知識をより定着させる「復習」を習慣化する方法を見ていきます。

着実に勉強を継続できる「仕組み」を作る

いかに弱点を把握し、授業や自主学習を通して必要な知識を入れることができたとしても、それを定着させなければ効果はありません。授業の時間は理解の時間。きちんと定着させるには復習が不可欠です。そのためには、「勉強の習慣を身に付ける」ことが重要です。

 

では、学習を継続するためには、何が必要だと思いますか? 強い精神力でしょうか? それともモチベーションでしょうか? 実は継続するために必要なことは、そのような「気持ち」ではありません。ではなんなのか。それは「継続できる仕組み」を作ることです。もっと端的にいえば、やる気がないときでもやれるような仕組みを作ること。

 

考えてみれば分かることです。「やる気を高めて勉強する」というのは、言い方を変えれば、「やる気がなければ勉強しない」ということ。そんなことより、勉強を毎日の暮らしの一部にすればいいのです。習慣化についてはあとの章で詳しく説明しますが、まずは「鬼のように勉強するんだ」といった過剰な精神性は捨ててください。受験勉強は短期間で終わるものではないのですから、着実に続けられることを重視しましょう。

授業中から具体的に復習する場所を考えておく

授業で学んだことを、定着させる。そのためには振り返りの時間、復習して定着させる機会が必要です。効率よく学びを進めるためには、取りこぼしをできるだけ少なくすることです。次々に新しいことに取り組んでいく勢いよりも、知識を一つずつ自分のものにするような丁寧さのほうにより価値があります。

 

授業を受けているときから、復習すべき箇所の見当を付けておくと復習に取りかかるハードルはぐっと下がります。これは復習のコツともいうべきこと。ただ授業後に復習しようと考えているより、「この部分を見直して覚えてしまおう」とか「この問題を解き直して整理してみよう」と、頭の隅で考えながら授業を受けると、復習に取りかかりやすくなるのです。

 

何か行動を起こすときには、何をするのかが具体的であればあるほど良いと言われています。「復習をする」よりも「例題3を解き直す」のほうがより具体的なので、そのほうが取りかかりやすくなるということです。

 

今の時代、知識を得るためだけなら、もはや授業は必要ありません。参考書を読み、Webの講義を視聴すれば事足ります。むしろ大切なのは、「自分にとって」必要な知識を手に入れ、それを定着させること。どこをどんな方法で復習すれば、より定着するのかを具体的に考え、実際に定着したかどうかを細かく確認することなのです。

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