苦手の克服には、つまずいているポイントの把握が必要
ある科目が苦手だというとき、その理由はふつうどこかにつまずいているポイントがあるからです。つまずいているから問題を見ても解けない、あるいは時間が足りなくなる。だから、苦手だと感じるし、結果も出せない。
苦手をクリアするために大切なのは、このつまずいているポイントをできるだけ具体的に把握することです。
ただ、自分でそのポイントを見つけ出すのは難しいものです。そもそもつまずく場所が分かっていればつまずかないわけで、気づけないのは当然だとも言えます。
前に進めなくなった人は、誰かに見てもらうのが近道
数学の問題を間違ったとして、解答を確認すればどこを間違ったかは理解できるでしょう。次にまったく同じ問題が出たなら、そのときは解けるかもしれません。しかし、似ているけれど少し違う問題が出題されるとなぜか解けないということがあります。それは、つまずきの原因がきちんと把握できていないから。根本の理解が足りていないことが理由です。
そんな場合は、数学の先生のようにすべての範囲を把握している人に問題を解く様子や答案をチェックしてもらえば、すぐに「基本のこの部分が分かっていないからつまずいている」と分かります。
なかなか前に進めなくなってしまっている人は、やはり誰かに見てもらうのが近道なのです。それにもかかわらず、学校の先生や塾・予備校の先生など、周りの人を上手に頼ることができる人は実は多くありません。時々、問題単位で質問をして、個別の知識を得ているという人はいても、きちんとお願いして「勉強の方法」を聞いてみたことがある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
極論すれば、知識は本を読めば手に入れられるものです。質問すべきはどう学べばいいのかということです。