前回は、株の買値を「3段階に分ける」メリットを説明しました。今回は、高値更新後、さらなる上昇を見せた銘柄の値動きの実例を紹介します。

3つのケースが考えられる「高値更新後の動き」

高値更新後、さらに上昇していくことを期待して買った銘柄の値動きは、その後どうなるでしょうか。「暴騰銘柄の急落後の反発」のときと同じように、ここでも3つのケースが考えられます。

 

●ケース1:高値更新をきっかけに、そのままグングン買われて大幅上昇となる

●ケース2:高値更新後、一度ストンと下落するがその後は一定幅の上昇となる

●ケース3:高値更新後、10〜15%程度の上昇をして、その後は下落に転じる

 

一概には言えませんが、あまり大した材料ではない場合は、ケース3のようにある程度の上昇で止まって、後は下落に転じてしまうことも少なくありません。

「季節のイベント後」は下落に転じるケースも

以下の図表で、それぞれのケースについて、実際の銘柄を例に取って、高値更新の原動力となった「材料」と高値を抜けた後の値動きを確認しておきましょう。

 

 

[図表1]高値更新をきっかけに、そのままグングン買われて大幅上昇となるケース(※2016年7月に「FRONTEO」に社名変更済み)

 

[図表2]高値更新後、一度ストンと下落するがその後は一定幅の上昇となるケース

 

[図表3]高値更新後、10~15%程度の上昇をして、その後は下落に転じるケース

本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

熊谷 亮

幻冬舎メディアコンサルティング

日本株式市場が活況を呈している今、巷にはたくさんの株式投資関連の書籍が溢れています。その多くは世界情勢や国内情勢、政府の政策や為替の動向などを分析し、日本株が上昇する理由を記したものや、チャートの見方を説明した…

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