長めに調整を続けていた銘柄をもとにシミュレーション
この連載のまとめとして「高値抜き銘柄の新展開」狙いの売買のケーススタディに挑戦してみてください。株式ランキングとチャートから「お宝チャート②」(連載12回以降を参照)が見つかったところからのスタートになります。
以下の図表2の日足チャートを見てわかるとおり、このケースで扱うFPGは、2014年10月末〜11月に株価が暴騰し、その後やや長めに調整を続けていた銘柄です。
必要に応じて「分散買い」「分散売り」も視野に
では、チャートと時系列データ、材料などを見ながらいついくらで買うか、いくらで売るのか考えてみてください。もちろん、必要に応じて「分散買い」「分散売り」をすることも忘れないようにしましょう。ここでは最大4単元を売買すると想定していますが、ご自身の資金によって計算し直していただいて構いません。
以下の図表4では、「私だったらこのように売買します」という取引例を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
[図表1]
●銘柄名:FPG(7148・東証1)
●事業内容:課税繰り延べ効果を利用したリース型の投資商品である、タックスリースアレンジメント事業などを展開。
●高値更新の材料:2015年1月30日の引け後に、2015年9月中間期と通期の業績予想の大幅な上方修正を発表。中間期の純利益を13億7400万円(前年同期比51.4%増)から27億4500万円(同3.0倍)へ、通期は27億円(前期比35.8%増)から38億5000万円(同93.6%増)へと引き上げた。なお、発表前の予想PERは20倍台前半。
●留意点:株価の暴騰とその後の調整は、条件通り済んでいるものとする。
[図表2]FPG(7148・東証1)
[図表3]時系列データ
[図表4]取引例