前回は、高値更新後、さらなる上昇を見せた銘柄の値動きの実例を紹介しました。今回は、株価材料に応じて「売りパターン」を使い分ける方法を説明します。

使い分ける「売りパターン」は3つ

「高値抜き銘柄の新展開」を狙う場合、利益確定の方法はこれまでの連載で説明した「暴騰銘柄の急落後の反発」のときと、まったく同じ考え方とやり方になります。つまり、材料の良し悪しに応じて、3つの売りパターンを使い分けるということです。

 

●「パッとしない材料」の場合

機械的に平均購入価格の8〜10%上昇で売り注文

 

●「しっかりとした材料」の場合

半分は、機械的に平均購入価格の8〜10%上昇で売り注文
残りは、前日安値を終値で下回らない限り保有し、下回ったら翌日の寄付で売り注文

 

 

●「かなり期待される材料」の場合

すべての保有株について、前日安値を終値で下回らない限り保有し、下回ったら翌日の寄付で売り注文

アスカネットを例に利益を計算してみると・・・

以下の図表では、アスカネットを例に、売り注文を出して利益を計算してみましょう。

 

[図表]アスカネットを例に計算

平均購入価格を計算

第13回の分散買いで「翌日の寄付」「寄付×0.95」のみ買えた場合

(3298円×200+3133円×100)÷300=3243円

「しっかりとした材料」と判断/新興市場銘柄なので10%アップを狙う

 

●半分は10%上昇で売り注文

3243円×1.1≒3567円 3567円で売り注文

→9月18日に約定

 

●半分は前日安値を終値で下回らない限り保有し、下回ったら翌日の寄付で

売り注文

9/26安値4005円、9/29終値3558円 ←終値が安値を下回った!

9/30寄付で売却…3713円

平均売却価格(3567円+3713円)÷2=3640円

利益率 12.24%

※分割を考慮して、株価を再計算しています。

 

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    本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン』から抜粋したものです。

    本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

    永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

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    熊谷 亮

    幻冬舎メディアコンサルティング

    日本株式市場が活況を呈している今、巷にはたくさんの株式投資関連の書籍が溢れています。その多くは世界情勢や国内情勢、政府の政策や為替の動向などを分析し、日本株が上昇する理由を記したものや、チャートの見方を説明した…

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