前回は、「暴騰銘柄の急落後の反発」狙いの売買について、ケースをもとに説明しました。今回は、「調整後に高値を抜いた銘柄」が狙い目となる理由を見ていきます。

上昇後、第2波動でも大きく上昇する可能性が高い

「高値抜き銘柄の新展開」狙いは、暴騰後に株価がジグザグともみ合っていた銘柄が、再び上昇して高値を抜いてきたところで、さらなる上昇を取っていこうという手法です。

 

このチャートに注目する理由は、上昇の第1波動で暴騰した銘柄が再び上抜けたときには、次の上昇(第2波動)でも大きな値幅を取るケースが多いからです。ですから、最初の上昇が小幅に過ぎない場合は、この「高値抜き銘柄の新展開」には当てはまりません。

 

値動きを確認してみましょう。まず、株価が1〜2週間ほどで1.5〜2倍に暴騰した後、1カ月程度の調整が続きます。その後、何らかの材料が出て、調整前に付けた高値を終値で、しかも陽線(始値より終値が高い日)で確実に超えたら、そこからはさらなる値上がりが期待できます。

 

 

「終値」かつ「陽線」であることが重要

ここで重要なのは、「終値で」かつ「陽線で」という部分です。なぜなら、取引時間中にちょっと高値を更新した程度だと、「W天井」といって前回と今回の高値でWを描くようなチャートの形になり、そこから再び下落してしまうことが多いためです。

 

[図表1]「高値抜き銘柄の新展開」イメージ図

 

[図表2]アスカネット(2438・マザーズ)

※分割を考慮して、株価を再計算しています。
※分割を考慮して、株価を再計算しています。

本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

熊谷 亮

幻冬舎メディアコンサルティング

日本株式市場が活況を呈している今、巷にはたくさんの株式投資関連の書籍が溢れています。その多くは世界情勢や国内情勢、政府の政策や為替の動向などを分析し、日本株が上昇する理由を記したものや、チャートの見方を説明した…

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