前回は、「暴騰銘柄の急落後の反発」狙いでも、買いを見送るべきチャートを紹介しました。今回は、「暴騰銘柄の急落後の反発」狙いの売買について、ケースを見ながら学んでいきましょう。

材料を見ながら「いつ」「いくらで」買うかを考える

最後に、「暴騰銘柄の急落後の反発」狙いの取引をしっかり理解できたかどうか、ケーススタディに挑戦してみてください。

 

実際には、株式ランキングとチャートから銘柄を探すところも大切になりますが、ここでは「お宝チャート①」の条件を満たした銘柄が見つかったところから始めましょう。

 

チャートと時系列データ、材料などを見ながらいついくらで買うか、いくらで売るのか考えてみてください。もちろん、必要に応じて「分散買い」「分散売り」をすることも忘れないようにしましょう。

 

 

投資に回せる資金は人によって異なると思いますが、ここでは最大4単元で計算していきます(ご自身の資金によって計算し直していただいても構いません)。

 

ケーススタディの最終ページには、「私だったらこのように売買します」という取引例を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

急落時に半値以上下げても「1日は」待ってみる

●銘柄名:ユビキタス(3858・ジャスダック)

 

●事業内容:ハードウェアへの組み込み型の通信ソフトウェアなどを開発。

 

●暴騰した材料:2014年5月9日に、組み込み機器向けの自社のネットワークプラットフォームソリューションが、ローム社製inside規格準拠ベースバンドLSIに採用されたと発表。これによって、家電などの機器をコンセント経由で簡単に、ホームネットワークやインターネットに接続できるようになると期待される。

 

●留意点:急落時に半値以上下げても、1日は待ってみること。

 

[図表1]取引メモ

 

[図表2]ユビキタス(3858・ジャスダック)

 

 

[図表3]時系列データ

 

[図表4]取引例

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【解説】
上げ幅の半値押しは1176円ですが、買い注文を出した5月15日の寄付価格は1144円だったため資金の50%は1144円で買えています。また、本文でも説明したとおり、「暴騰銘柄の急落後の反発」を狙った取引では、暴騰後に多少オーバーシュートして下げることがあります。その際は、「買ってから1日は様子見」をおすすめします。ユビキタスの場合は、5月19日の終値が16日の安値を下回りましたが、ここは様子見です。なお取引例では、半分を10%アップの1228円で売却しましたが、すべてを1440円で売却した場合には、29%のプラスとなります。

本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

熊谷 亮

幻冬舎メディアコンサルティング

日本株式市場が活況を呈している今、巷にはたくさんの株式投資関連の書籍が溢れています。その多くは世界情勢や国内情勢、政府の政策や為替の動向などを分析し、日本株が上昇する理由を記したものや、チャートの見方を説明した…

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