前回は、家賃収入でローン返済を可能にする、賃貸併用住宅のメリットを解説しました。今回は、賃貸併用住宅における「繰り上げ返済」活用のメリットを見ていきます。

返済開始早々から「繰り上げ返済」するのは難しいが…

前回の続きです。

 

第二のメリットは、早い段階から繰り上げ返済が可能になることです。

 

この繰り上げ返済とは、住宅ローンの返済方法の一つのことです。通常の返済方法は毎月定期的に返済していくものですが、繰り上げ返済はそれとは別に、一定程度まとまった金額を返済する方法です。

 

通常は、その原資が問題になります。繰り上げ返済した方が有利であることは分かっていても、一定程度まとまった金額をどう捻出するかが問われます。普通に考えれば貯蓄からなのでしょうが、毎月のローン返済と並行させなければならないだけにそれには時間が掛かります。つまり、返済開始早々から繰り上げ返済をするのは極めて難しいのが現実なわけです。

ローンを家賃収入で賄えば、すぐの繰上げ返済も可能に

ところが「働楽(はたらく)マイホーム」である賃貸併用住宅ならどうでしょう。毎月のローン返済は家賃収入で賄えるため、当然家計に余裕が生まれます。賃貸併用住宅でない場合に必要なローン返済額を一部でも貯蓄に回せれば、繰り上げ返済の原資を生み出すことが十分に可能です。

 

繰り上げ返済分は元金分の返済として扱われるので、元金の返済を早める効果があるだけでなく、利息分として返済しなければいけない額を抑えられるため、住宅ローンの返済負担を和らげるのに非常に大きな役割を果たします。したがって、返済を予定より早めに終えることや、毎月の返済額を抑えることが可能になります。詳細は書籍『絶対おトク!賃貸併用で実現する0円マイホーム』第4章で解説しています。

本連載は、2017年8月25日刊行の書籍『絶対おトク!賃貸併用で実現する0円マイホーム』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

絶対おトク!賃貸併用で実現する0円マイホーム

絶対おトク!賃貸併用で実現する0円マイホーム

金子 征司

幻冬舎メディアコンサルティング

賃貸併用住宅は、マイホームの一部を賃貸用の部屋にして、家主が自宅として住みながらも家賃収入を得られる「働くマイホーム」です。しっかりと賃貸管理を行って家賃を確保できれば、住宅ローンの返済を毎月ゼロ円に抑えること…

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