目標利益とともに「月次売上・営業利益」を管理
売上や利益の目標値を設定する際には、本書『忙しい社長を救う経理改革の教科書』の第二章で紹介した「会計ビューワー」を是非、積極的に活用してみてください。
前述のように、「会計ビューワー(プレジデントタイムナビ)」のホーム画面は、経理・会計に関するさまざまな情報の中でも最も重要な「会社の数字」である①売上・営業利益と②支払い、③預金残高に関するデータが表示されるダッシュボードになっています。
具体的には、①については過去36カ月の月次売上と営業利益が、目標利益とともにグラフで示されます(グラフの下には、過去5年分の月次売上と営業利益も数値で表示されます)。
また、②については当日の支払予定額や支払日ごとの支払金額が表示されます。支払一覧表と請求書PDFを開けば、支払内容を簡単にチェックすることもできます。
さらに、③については、預金総額のほか、銀行口座ごとの残高が表示されます(口座名をタッチすると、当期の通帳情報を示す預金元帳も示されます)。
支払いや預金データの把握も可能
このように会計ビューワーには、売上や営業利益の数字とその目標値等が日々表示されることになるので、経営者は常にそれを意識することが可能になるのです。また支払いや預金に関するデータも把握できるので、資金繰りを考慮しながら営業利益の目標値を適切な形で設定することもできます。
ちなみに、プレジデントタイムナビには、複数の会社を管理する「グループ会社ビューワー」の機能も備えられています。会社名を押すと各社の会計ビューワーが開き、詳細情報も簡単に確認できます。これを利用することによって、グループ会社に関しても適切な目標値を定めることが可能となるでしょう。