前回は、優秀な人材を育てる「研修計画書(ミクロデザイン)」の概要を説明しました。今回は、優秀な人材を育てるための「研修計画書」の作り方を具体的に見ていきましょう。

ミクロデザインの意義、研修の5W2Hを踏まえて作る

ミクロデザインの意義と、研修の5W2Hという軸を踏まえた上で、具体的に研修計画書(ミクロデザイン)を作成してみましょう。まだ本連載でお伝えしていないこれから学んでいただくID理論は残っています。

 

ただ、今の時点でどこまで自分で書けるかトライしてみましょう(これがBefore、現状)です。その後本連載を最後まで読み込んで、再度書き直してみましょう(これがAfter、ゴールです)。これがID的な学びです。

研修タイトル、概要・・・書きやすい箇所から作成を

書く順番は、ご自身の書きやすいところからでOKです。WEBにて「サンライトヒューマンTDMC」と検索をしていただくと、研修計画書のフォーマットをダウンロードしていただけます。ダウンロード・印刷をして、書き込みながら読み進めていくと良いでしょう。

 

【1】研修タイトルの決定

研修の内容にふさわしいタイトルを決めましょう。事例では、ある企業のトレーナー陣にIDによる研修の設計方法を学んでもらうワークショップを開催するという設定なので、研修タイトルを「IDワークショップ」としています。

 

【2】概要(What)

研修の概要を決めます。1つの研修で、何を学べるのかを記載します。事例では、「効果的・効率的・魅力的な研修を設計する手法を実践例を交えて学べます。」としています。

 

【3】研修日(When)

研修日と場所を記載します。どういった研修内容にするかで、適切な場所(会場)も変わってきます。

 

【4】講師名

講師名を記載します。外部講師にするのか、内部講師(トレーナー)にするのか、外部と内部の講師のブレンドにするのかを決定します(外部講師・内部講師両者のメリット・デメリットは、第4章でご紹介します)。

 

【5】受講対象者(Who)

受講対象者を記入します。研修を見守る立場であるオブザーバーがいる場合は、それが誰かも記入します。アフターフォローの際に協力を依頼する人、巻き込んでおきたい人をオブザーバーとして招待するとよいでしょう。

 

この話は次回に続きます。

魔法の人材教育

魔法の人材教育

森田 晃子

幻冬舎メディアコンサルティング

社員が思うように育たない――そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にします。たとえば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施していますが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知…

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