今回は、「集金代行契約」と「サブリース契約」の違いについて説明します。※本連載では、株式会社日本財託の代表取締役社長である重吉勉氏の著書、『低金利時代の不動産投資で成功する人、失敗する人』(かんき出版)から一部を抜粋し、低金利&過剰融資時代の「正しい不動産投資」の進め方を徹底的に探ります。

家賃を保証するサブリース契約・・・本当に有用か?

多額の借金をして不動産投資をはじめる人が後を絶たないのは、単に低金利で借入れがしやすいというだけではありません。「たとえ空室になっても家賃を保証します」という家賃保証、サブリース契約の甘いうたい文句に誘われて、不動産投資をスタートしているからです。

 

 

収益不動産を購入して毎月安定した家賃収入を得るには、いわゆる大家としての仕事をこなす必要があります。家賃の集金や滞納家賃の督促、入居者が退去した後の次の入居者の募集、内装工事の手配や設備故障の修理対応など、大家としての仕事は多岐にわたります。

 

こうした大家の業務は、一般的には賃貸管理会社に委託することになります。そして、この管理委託契約には2つの種類があります。集金代行契約とサブリース契約です。

空室リスクを解消するサブリース契約

集金代行契約は、家賃集金をはじめとする、大家としての業務を代行する契約です。毎月の家賃の5%前後が管理手数料の目安になります。なお、会社ごとに空室や滞納時の保証サービスが異なったり、またオプションでこうした保証契約をつけたりすることもあります。

 

サブリース契約とは、オーナーが所有する投資用不動産を不動産会社が借り上げ、不動産会社はその物件を入居者に転貸する契約です。不動産会社が投資用不動産を借り上げてくれるので、オーナーは空室の心配はありませんが、直接、入居者に部屋を貸し出す家賃に比べて、不動産会社から受け取る保証家賃は低くなります。

 

 

サブリース契約のメリットは、不動産会社が物件を借り上げてくれることによる、空室リスクの解消です。不動産会社との契約期間中は、物件を借り上げてくれているので空室の心配はなく、安定した収益を見込むことができます。

 

また、不動産会社が一括して借り上げてくれることで、建物の清掃や定期メンテナンス、入居者の募集や入退去の手続きも代行してくれます。

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