自己資金を出さない、多額の借金、地方アパート投資…
自己資金を出さずに、多額の借金をして、地方アパートに投資をすること。以下に示すように、これこそが、低金利時代の不動産投資で失敗する人の典型例です。
人はどうしても負担が少なく、短期間で成果が出るものに目が向きがちです。しかし、借りやすいから、低金利だからといって、多額の借金をして地方や郊外のアパートに投資をしてしまうと、将来、空室で頭を悩ませ、ローンの支払いにも苦労することになります。
不動産会社がアパートを借り上げてくれて空室の心配はないといっても、こうしたサブリース契約の危険性はすでにお伝えしたとおりです。資産が1億円以上あるといっても、負債も同じだけあるのでは、意味がありません。
あなたが意識すべきなのは、資産がいくらあるのか、家賃収入がいくら入ってくるのかではなく、純資産が今どのくらいなのかという点です。
<低金利時代の不動産投資で失敗するのは、こんな人>
●自己資金を出さずに、資産をつくろうとする人
●とても返済できないのに、身の丈を超えた多額の借金をする人
●「純資産」に注目せず、目先の「資産」「家賃収入」ばかりを気にする人
●賃貸需要を考えず、地方や郊外でアパート経営を行う人
●計画的に繰り上げ返済を行わない人
●長期的な視点ではなく、短期的な視点で資産形成を考えている人
家賃収入のほとんどをローン返済に回す状態は危険
資産が1億円以上ある、家賃収入が数百万円あるといっても、その家賃収入のほとんどがローン返済に回っているのであれば、それは大変リスクの大きい状態です。なぜなら、その借金を完済しきれるかどうかは、あなたが投資をした不動産がこれからも安定して家賃収入をもたらし続けてくれるかどうかにかかっているからです。
空室が長期化したからといっても、家賃が下がったからといっても、ローンの返済は待ってはくれません。もし投資をした不動産から思うように家賃収入が入ってこなくなったら、毎月数百万円にもなるローン返済は、あなた自身で返済する必要があるのです。
家賃収入があることに浮かれるのではなく、あなたにはまず、このことに気づいていただきたいと思います。