前回は、ワンランク上の「Thank you」の使い方を説明しました。今回は、ゲストに好印象を与える「Thank you.」の上手な使い方を見ていきます。

謝罪をする際、ポジティブな意味で使うことができる

またThank you.は、apology 「謝罪」をする場合にポジティブな形で使うこともできます。

 

たとえば、友人と待ち合わせをしていたのに、電車の遅延で遅れてしまったとき。 そのような場合に出てくるのが I’m really sorry to keep you waiting!「お待たせしてごめんなさい」です。このような「謝罪」は「感謝」の言葉に置き換えることができます。

 

●Thank you for waiting.

「待っていてくださってありがとう!」

 

(I’m) Sorry to…をThank you for… のような「感謝」の言葉に置き換えることで、ネガティブな「謝罪」のイメージがポジティブな「感謝」へと変わります。

 

お客様をお待たせした場合であれば

 

●Thank you for being patient.

「お待たせいたしました(辛抱強くお待ちいただきありがとうございます)」

 

と言えば、ずっと前向きなひと言になります。

 

「お客様にこちらの事情を説明し、ご理解いただけた」ような場合でもSorry for theinconvenience. 「ご不便をおかけし申し訳ありませんでした」と言うよりも

 

●Thank you for understanding our situation.

「ご理解いただきありがとうございます」

 

という言葉を使うと、お客様にとっても「あ、喜んでもらえたんだな」と感じられるひと言になります。

高圧的な印象を緩和する際にも有効

謝罪のニュアンスではありませんが、観光地などで線の手前でお待ちいただくときに、大声で「Step back! Step back!」と繰り返しているのを見たことがあります。そんな時は高圧的で決して良い印象を受けません。

 

「恐れ入りますが、一歩お下がりください」と言った後に、Thank you for your cooperation. 「ご協力ありがとうございます」と言えば、お客様が受ける印象はまるで変わったものになります。

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村田 志乃

幻冬舎メディアコンサルティング

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