今回は、「運転資金口座」の活用法を見ていきます。※本連載は、資金繰り改善コンサルタントで税理士の亀田潤一郎氏の著書、『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』(経済界)の中から一部を抜粋し、会社のお金の流れを仕組み化する「4色通帳」導入のステップをご紹介します。

運転資金の枯渇は会社運営に直結

前回の続きです。

 

次に運転資金口座です。黄色がイメージカラーの「運転資金口座」は、売上収入口座から振り替えられてきたお金を原資にして、会社の運転資金の支払いを専用に扱う口座とします。本連載における運転資金とは、会社を運営するために支出する各経費や仕入代金などをいいます。

 

運転資金の枯渇は会社運営に影響を及ぼすため、常に注意を要します。それゆえ黄色なのです。支出も収入と同様、営業活動に関するものと財務活動に関するものがあります。

 

それぞれの代表的なものは次のとおりです。

 

①営業活動上の支出

●仕入代金の支払い

●買掛金の支払い

●毎月定期的に支払われる経費(人件費、地代家賃、水道光熱費など)

 

②財務活動上の支出

●借入金(利息含む)の返済による支払い

●設備投資資金の支払い

●その他営業活動以外の支出(納税資金の支払いなど)

コスト削減なら、この口座のお金の流れを観察

基本的に運転資金口座からは、①営業活動上の支出に限定してお金を引き出します。

 

財務活動上の支出は、後述する「将来投資口座」、または「納税緊急口座」から引き出すことになります。

 

運転資金口座を見れば、毎月経常的に出ていくお金の流れを見ることができます。後述しますが、コスト削減の必要に迫られたとき、この口座から出ていくお金を観察すればさまざまなヒントが見つかるでしょう。

 

[図表]運転資金口座は支払専用

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

亀田 潤一郎

経済界

通帳を色分けするだけで資金繰りが「見える化」! 会計知識ゼロでも会社にお金を残す方法を伝授します! ・社長はなぜ、いつも資金繰りに苦しむのか? ・資金繰り下手な社長のたった一つの共通点 ・会社のお金は4色に色分…

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