「支払チェックリスト」で支払いを棚卸
4色通帳を設けるもう一つの狙いは、あらかじめ支出内容を把握するための「予算感覚」を身に付けることにあります。なぜなら4色の各預金口座が、資金不足に陥らないために、最低でも向こう1カ月間に各口座からどのような支出があるのかを予測しておく必要があるからです。
運転資金口座の中身を調べると、仕入代金のように支払金額がその都度変動するものと、毎月固定的に支払われるもの(例:地代家賃のように定期かつ、ほぼ定額の経費)があります。
これ以外にも、事故などにより突発的に支払わなくてはならないもの、税金の予定納税のように、四半期、または半年ごとなど、その支払いのタイミングもマチマチです。
そこで、次に紹介する「支払チェックリスト」を使い、現在考えられる支払いの棚卸をしてみましょう。いきなり、すべての支払いをピックアップすることは難しいと思いますので、まずは固定的な経費などをチェックリスト化することからはじめるとよいでしょう。
[図表1]支払チェックリスト(例)
各口座の支払内容を「常時意識する」ことが目的
このチェックリストは、パソコンなどで管理しても結構ですし、付せんなどを使って預金通帳に貼りつけておくのもよいかと思います。
目的は各口座の支出内容を常時意識することにあります。なお必要があれば、その都度内容をアップデートしなくてはなりません。古典的な予算管理の方法ですが、予算の仕組みを知る第一歩だと思って実践してみてください。