今回は、運転資金口座に「入れる資金がない」場合の対処法を見ていきます。※本連載は、資金繰り改善コンサルタントで税理士の亀田潤一郎氏の著書、『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』(経済界)の中から一部を抜粋し、会社のお金の流れを仕組み化する「4色通帳」導入のステップをご紹介します。

「将来投資口座」からのシフトで足りない場合は要注意

資金シフトの日程を決めたものの、月によっては売上収入口座から運転資金口座に振り替えるお金が足りないといった状況も考えられます。

 

このような場合は、次の手順で資金移動をしてください。

 

①売上収入口座の全額を運転資金口座に資金シフトする

②運転資金口座で足りない金額を「納税緊急口座」から資金シフトする

③②でも対応できない場合は「将来投資口座」から資金シフトする

 

将来投資口座から資金シフトしてもまだ足りないときは、いよいよ危急時といえます。その場合は、社長自ら身銭を切って運転資金口座に貸しつけるか、金融機関や投資家などからお金を調達しなくてはなりません。

 

それでも足りない場合は、取引先に対して支払い延期ができるものがあれば、事前にその旨の連絡をしておかなくてはなりません。

 

[図表]運転資金口座に振り替えるお金が足りない場合

支払いの無断延期は、取引先の信用を大きく損なう

もっともしてはならないことは、お金が期日に支払えないことを事前にわかっていながら、無断で支払いを延期してしまうことです。このような扱いは、取引先の信用を大きく損ないます。商売では双方の信頼関係が礎(いしずえ)になります。

 

これを裏切ることは長期的に見てあなたの商売に大きな禍根を残すことになりますので、お気をつけください。

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    亀田 潤一郎

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