取引先からの入金状況が一目瞭然  「売上収入口座」の使い方

今回は、取引先からの入金状況を一目瞭然にする「売上収入口座」の使い方を見ていきます。※本連載は、資金繰り改善コンサルタントで税理士の亀田潤一郎氏の著書、『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』(経済界)の中から一部を抜粋し、会社のお金の流れを仕組み化する「4色通帳」導入のステップをご紹介します。

会社の収入には「営業収入」と「財務収入」がある

緑色の「売上収入口座」は、会社の収入が流れ込む口座です。会社という樹木に「収入」という養分が流れ込み、豊かな緑の葉(お金)が茂ります。それを各所に支払うことによって、より大きなリターンをもたらすための原資になります。それが緑色の所以です。

 

しかし、売上以外にもさまざまな種類の収入があります。そこで、収入についての説明を加えたいと思います。

 

会社の収入には、営業活動によってもたらされる「営業収入」と、財務活動によってもたらされる「財務収入」の2つがあります。

 

「営業活動」とは、会社の本業そのものであり、大雑把にいえば売上を得るために行なう活動全般を指します。会社は本来、営業活動をとおして利益とお金を獲得し、それを本業に再投資することによって徐々に成長していきます。

 

会社がさらに発展する段階に至ると、人材を雇用したり、設備投資が必要になったりと、多額の資金が必要な場合も出てきます。もしも、これらに投じる資金が不足している場合には、金融機関や投資家などから資金を調達しなくてはなりません。

 

このように、会社外部から資金を調達する活動を「財務活動」と呼び、営業活動とは区別します。

営業収入と財務収入は「別口座」で管理する

それぞれの収入は、次のようにまとめることができます。

 

①営業活動上の収入(営業収入)

●売上代金の入金

●売掛金の回収

●受取手形の決済による入金など

 

②財務活動上の収入(財務収入)

●借入金の入金

●出資金の入金

●貸付金の回収による入金など

 

売上収入口座はその名のとおり、①の営業活動上の収入だけを預け入れます。

 

②の財務活動上の収入は、後述する「運転資金口座」、または「将来投資口座」へ預け入れます。

 

売上収入口座は営業活動上の収入に限定して使用することによって、その預金通帳さえあれば、帳簿を見なくてもお客さまからの入金状況が一目瞭然になるのです。

 

[図表]売上収入口座は預け入れ専用

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資金繰り改善コンサルタント
税理士 

顧問先のお金を守ることを使命にし、数字に苦手意識を持つ経営者向けに預金通帳のみで資金繰りを良くする「4色通帳」(旧「1・3」フォーメーション)を開発、指導。
シンプルでありながら、お金のコントロール方法と予算管理の実践的な知恵が身につくと好評を博し、 導入後3カ月以内に実施するアンケートでは、90%超の顧問先から「導入前に比べて大幅に資金繰りが改善している」との回答を得ている。その甲斐ありこの仕組みを導入した関与先での倒産件数はゼロである。

学生時代、中小企業の経営者だった父の会社が倒産。 不況時は数字に弱い社長ほど被害を受けることを目の当たりにし、父の悲劇を繰り返さないためにも、社長のお金を守るため日々奔走している。
著書に26万部突破の『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』や『稼ぐ人はなぜ、1円玉を大事にするのか?』(ともにサンマーク出版)があり、著書累計30万部を突破している。

著者紹介

連載究極の資金繰り術「4色通帳」導入のための5つのステップ

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

亀田 潤一郎

経済界

通帳を色分けするだけで資金繰りが「見える化」! 会計知識ゼロでも会社にお金を残す方法を伝授します! ・社長はなぜ、いつも資金繰りに苦しむのか? ・資金繰り下手な社長のたった一つの共通点 ・会社のお金は4色に色分…

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