前回は、「子どもの頃の矯正歯科治療」のメリットが大きい理由を解説しました。今回は、大人になってから矯正歯科治療をするメリットを見ていきます。

口元が引っ込み、鼻が高く見える!?

大人になってから矯正歯科治療をするメリットは、噛み合わせや歯並びの改善もさることながら、美容面に嬉しい変化があることがポイントでしょう。

 

矯正歯科治療をすると、顔の中で鼻より下の部分の印象を大きく変えることができます。個人差はありますが、具体的には次のような美容効果が考えられます。

 

矯正歯科治療の美容効果①鼻が高くなったように見える

歯が顎のスペースに並びきらない場合は、抜歯をしてスペースを調整するのが一般的です。

 

これにより、矯正後は治療前よりも口元全体が後ろに引っ込みます。口元のラインが引っ込むと、鼻との高低差が大きくなるため、自然と鼻が高くなったように見えるのです。

 

矯正歯科治療の美容効果②横顔のフェイスラインがキレイに見える

口元のラインが整い、鼻との高低差が生まれることによって、横から見た時にもキレイな印象の顔になります。

 

横顔の美しさを知る目安のひとつに、「Eライン(エステティックライン)」という判断基準があります。鼻先と顎の先端を結んだ直線をEラインといい、「唇がEラインに触れない程度に奥まっているのが美しい横顔である」というものです。

 

この概念ははじめ、米国の矯正歯科医が発表し、活用を提唱しました。日本人は米国人ほど口元と鼻の高低差があることはまれですから、少しおまけして「唇がEラインより前に出ないのが望ましい」とされています。

 

いずれにしても、口元は前に出ていないほうが「キレイ」と感じられるのです。矯正歯科治療で理想的な歯並びになった時、横顔が美しくなるというのも納得できるでしょう。

 

もちろん変化には個人差がありますが、矯正歯科治療をしただけなのに「なんか急に美人になった?」「急にイケメンになった?」と周りに言われたり、思われたりする人もよくいると聞きます。歯並びを整えると、美容整形の手術を受けたと見紛われるような美容効果を得られることがあるのです。

八重歯を「かわいい」と認識しているのは日本人だけ

口元は、人の顔の中でいちばん見られている場所だといいます。印象に残る部分なだけに、歯並びが整うことで「キレイになった」と認識されやすくなるのかもしれません。

 

また歯並びが美しくなって笑顔に自信がもてるようになると、以前よりよく笑うようになる人がほとんどです。よく笑う人は、それだけで印象が明るく、輝いて見えます。そうしたことも「あの人は変わった」というプラスイメージを印象づけ、変貌の理由を探すがゆえに「美人になった?」と言われるのかもしれません。

 

特に八重歯や出っ歯の人は、大人になってから矯正歯科治療をすると口元の印象が大きく変わり、その結果、治療前と治療後とでは顔全体のイメージもがらりと変わる場合が珍しくありません。ちなみにその多くは、幼い印象から大人びた上品な印象の顔立ちへと変わります。

 

芸能界で活躍する女優や歌手などでも、八重歯を治療したことで、アイドルイメージから大人の女優・歌手へと上手に変貌できた人がたくさんいます。

 

繰り返しになりますが、八重歯を「かわいい」と認識しているのは日本人だけです。国際的な基準では、歯並びが整った大人の女性こそ真に「美しい」存在なのです。

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