前回は、「口呼吸」によって引き起こされる身体的なリスクについて取り上げました。今回は、口呼吸を改善させるエクササイズ「あいうべ体操」を見ていきます。

口呼吸を改善するために開発された、口の体操

そして最後に、おすすめのエクササイズ「あいうべ体操」を紹介したいと思います。

 

「あいうべ体操」は、福岡・みらいクリニックの今井一彰(かずあき)院長が開発された、口呼吸を改善するための口の体操です。必要な道具も無く、すぐにできますので、ぜひ日頃の習慣に採り入れてみてください。

 

~「あいうべ体操」の手順~

 

次の4つの動作を順に繰り返してください。声は出しても出さなくても、どちらでもかまいません。

 

①「あー」と口を大きく開く

②「いー」と口を大きく横に広げる

③「うー」と唇をとがらせて、口を強く前に突き出す

④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす

 

①〜④を1セットとし、1日30セットを目安に続けるといいでしょう。

 

「あいうべ体操」は、きちんと真面目に行うとかなり口元が疲れると思います。慣れるまでは、1回2~3セットずつに分けて行うといいでしょう。入浴中にゆっくり時間をかけて行うのがおすすめです。

 

この体操は、普通に話す時よりも口をしっかりと大きく動かすことがポイントです。

 

ですが、無理は禁物です。特に顎関節症の人や、顎を動かすと痛いという人は、回数を減らすか、②の「いー」と③の「うー」のみを繰り返して行ってください。「いー」と「うー」の動きは関節に負担をかけないので、何回行っても大丈夫です。

 

また、「べー」がうまくできないという人は、大きなあめ玉をなめ、舌を運動させてみてください。

口がうまく閉じないなど、気になる場合はまず受診を

口呼吸は自力で治していくことができるものです。改善のために、毎日の生活の中で、意識して取り組んでいってもらいたいと思います。

 

ただし、言うまでもないことですが、鼻炎などで鼻が詰まっているために苦しくて息ができない、アデノイド肥大症にかかっている、睡眠時無呼吸症候群になっているなどという場合には、耳鼻咽喉科などの適切な診療科を受診し、まずは専門の医師による診断と治療を受けるようにしてください。

 

歯が出ているために口をうまく閉じられない場合など、矯正歯科治療をすることで口呼
吸が改善できることもあります。気になる場合には一度、歯科医院でも診てもらうことを
おすすめします。

国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”

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宮島 悠旗

幻冬舎メディアコンサルティング

歯学博士であり、フリーランス矯正歯科専門医として活躍している宮島悠旗氏。両親ともに歯科医師という宮島氏にとって、口元のケアは当然のエチケットとして育てられてきたといいます。しかしながら世間を見渡せば、口元に気を…

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