前回は、歯列矯正の「痛み」「つらさ」と上手くつきあう方法について紹介しました。今回は、ますます重要となる「矯正歯科医」選びについて見ていきます。

技術と装置の進化で軽減されている「痛さ」「つらさ」

ところで、子どもの頃に矯正歯科治療をした経験のある人が親になって、子どもに矯正歯科治療を受けさせようか考えた時、「矯正歯科治療はとても痛いものだから……」という理由で、自分の子どもに矯正歯科治療をすすめることをためらう人がいます。

 

これは憶測ですが、そういう人は痛みに耐えかねて矯正歯科治療を途中でやめてしまったか、最後まで続けても、期待していたような効果を得られなかったケースが多いのではないでしょうか。

 

美しい歯並びになった喜びよりも「痛かった」という記憶が大きい点で、矯正歯科医としては残念な結果だと言わざるを得ません。

 

そういう人に知ってほしいのは、今は矯正歯科治療の技術も装置も、格段に進歩しているということです。

 

仮に子どもが乳歯から永久歯に生え換わり始める年頃なら、その親が矯正歯科治療を受けた時期は、今からざっと20~30年前でしょうか。当時は痛みを強く感じたかもしれませんが、現在の矯正歯科治療は痛みへの配慮がなされており、特に装置や器具自体が進歩して、無駄な苦痛を極力抑えるつくりになっています。親世代の経験を、そのまま今に置きかえることのできない時代なのです。

「古い方法」を使い続ける矯正歯科医に注意

したがってその点は安心してもらいたいと思うのですが、「絶対に大丈夫」と断言できない事情もあります。中には残念ながら、何十年も前からある技術や装置・器具をいまだに使い続けている矯正歯科医がいないわけではないからです。

 

たとえば、治療の初期段階に形状記憶合金でない昔ながらの硬いワイヤーを使用しているせいで、ひどい痛みを強いられることがあります。またそのせいで、傷ができやすくなっているケースもあります。

 

一概に「最新のものを取り入れているからいい」とは言えません。しかし少なくとも現役の矯正歯科医として、新しく登場した技術や器具類には一度は注目し、そのメリット・デメリットを自分で判断する程度の努力は必要だと私は思います。治療を受けるために矯正歯科医を選ぶ時、あまりにも古い方法のまま矯正をしているところは、少し注意が必要になってくるかもしれません。

国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”

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宮島 悠旗

幻冬舎メディアコンサルティング

歯学博士であり、フリーランス矯正歯科専門医として活躍している宮島悠旗氏。両親ともに歯科医師という宮島氏にとって、口元のケアは当然のエチケットとして育てられてきたといいます。しかしながら世間を見渡せば、口元に気を…

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