前回は、インターネット専用ファンド「iTrust」で機関投資家向けの情報が個人にも手に入る仕組みをご紹介しました。今回は、「iTrust」のマザーファンドとして「iTrust世界株式」を選んだ理由や具体的な投資銘柄を紹介します。

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リーマン・ショック前から設定されているファンド

「iTrust世界株式」は「iTrust」シリーズのコアとなるファンドです。2007年5月に設定した「ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・ファンド(3カ月決算型)」(リスクと費用については巻末記載)と同じマザーファンドに投資します。マザーファンドとは実質的な運用を行うファンドのことで、このマザーファンドは公的年金や私的年金にも採用されている運用戦略です。

 

「iTrust世界株式」のマザーファンドを選ぶにあたって重視したことは、長期の運用実績があることです。投資家の目にパフォーマンスがよくうつるファンドの多くは、2008年のリーマン・ショック後に設定されたものが主ですが、「iTrust世界株式」ではリーマン・ショック前に運用を開始したマザーファンドをあえて選び、長期のパフォーマンスの良し悪しを投資家に見ていただくことを考えました。未曽有の金融危機の洗礼を受けても超過収益を獲得していることが重要だからです。

 

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このマザーファンドは2007年5月の設定以来、トータル・リターンが年率4・39%(2015年12月末時点)と、参考指数であるMSCIワールド指数を1・82%上回っているため、「iTrust世界株式」の信託報酬率を差し引いても0・86%の超過収益を得ています。

グローバル優良企業を厳選し、パフォーマンスを追求

銘柄選択では豊富な資金力・優れた開発力・価格競争力・ブランド力・マーケティング力を持ち合わせたグローバル優良企業に焦点をあてています。これらの企業群は負けてもまた盛り返す力のある、グローバル化の波の中で生き残ってきた本物のグローバル優良企業です。

 

グローバル優良企業の中にはGoogleの持ち株会社のアルファベットやナイキ(2016年3月末時点)など、誰もが知る銘柄をはじめ、世界中の魅力的な優良企業を厳選し、できるだけ割安な株価での組み入れを試みています。もちろん組み入れて終わりではなく、継続してウォッチし、必要に応じて銘柄の入れ替えや比率の調整を行い、長期的なパフォーマンスを追求します。個別銘柄のリスクを下げるために1銘柄当たりの組入比率の上限は3%程度に抑える方針です。

 

2016年6月からは日本のNo.1企業に投資する日本株式ファンド、「iTrust日本株式」も投入しています。

 

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本連載は、2016年10月31日刊行の書籍『211年の歴史が生んだピクテ式投資セオリー』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

萩野 琢英

幻冬舎メディアコンサルティング

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