前回は、余剰資金で行う「ハイリターンを狙う投資(スパイス的な投資)」について説明しました。今回は、「スパイス的な投資」に適した市場はどこかを見ていきます。

インデックスファンドより高いリターンを狙う!
「アクティブファンド特集」を見る

投資対象として成長が見込める「新興国」

「スパイス的な投資」のキーワードは「成長」です。投資対象が成長するためには、投資対象が存在する市場や地域、分野が成長していなければなりません。

 

資産を「守る」「増やす」「次世代に引き継ぐ」
ために必要な「学び」をご提供 >>カメハメハ倶楽部

 

成長の大きな原動力は、「人口」です。以下の図表1は、先進国と新興国の人口の増減率の推移です。人口が減少に向かっている国よりも、人口が増え続けている国のほうが、長期的な成長が見込めます。先進国と新興国の人口増減率を1960年以降で比較すると、先進国は右肩下がりに人口が減少しており、2040年頃にはマイナスに転落、それ以降は人口が減り続けます。

 

[図表1]先進国と新興国の人口の増減率

労働人口が多く、若年層の割合が大きい点に注目

新興国は1970年頃までは増加していたのですが、それ以降の増加率は少しずつ落ちていきます。それでも新興国はプラスの増減率を2050年の時点でも保っていると推定されています。

 

そのため労働人口も多く、しかも将来の消費や生産の担い手となる若年層の割合が大きいという点が特徴です。現時点の労働市場を支える15~44歳の人口は29億人。先進国の5億人をはるかにしのいでいます。さらに注目したい点は0~14歳の子どもたちが17億人もいること。先進国の2億人の8倍です。彼らはこれから労働市場を支え、消費の主役となることでしょう。

 

資産を「守る」「増やす」「次世代に引き継ぐ」
ために必要な「学び」をご提供 >>カメハメハ倶楽部

 

[図表2]先進国と新興国の年齢構成(2015年推定)

※新興国、先進国は国連による分類
出所:国連のデータを使用しピクテ投信顧問作成
※新興国、先進国は国連による分類
出所:国連のデータを使用しピクテ投信顧問作成

 

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【1/7開催】<令和7年度>
税制改正大綱を徹底解説
最新情報から見る資産運用への影響と対策

 

【1/8開催】オルカン、S&P500…
「新NISA」の最適な投資対象とは
金融資産1億円以上の方だからできる活用法

 

【1/9開催】2025年の幕開け、どうなる?日本株
長いデフレ環境を生き抜いたスパークスが考える
魅力的な企業への「長期集中投資」

 

【1/9開催】相続人の頭を悩ませ続ける
「共有名義不動産」の出口は“売却”だけじゃない!
問題点と最新の解決策を藤宮浩氏が特別解説

 

【1/12開催】相続税の
「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?
【見逃し配信special】

 

 

 

本連載は、2016年10月31日刊行の書籍『211年の歴史が生んだピクテ式投資セオリー』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

萩野 琢英

幻冬舎メディアコンサルティング

インフレ経済に転換しつつある今、預貯金では資産を守れない──「投資マインドが低い」「元本保証の預貯金で資産価値を守る」傾向にあった日本人も、今こそ投資によって賢く資産を運用しなければなりません。 本書では、あ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧