銀行の担当者の「迷言」にどう対応する?
“個人保証は外してもらいないさい!”
“外せますよ。”
と、繰り返し、申し上げています。とはいえ、“銀行に交渉したら、こんなことを言われました!”と、簡単には進まない場合が多いです。
しかし、なかには、“えっ?それってどういうこと?”と言いたくなる、意味不明の困った迷言もあるのです。
これはもう、だまされた、としか言いようがありません。
“外すには、社内のガバナンス機能が必要ですね…。”
銀行の担当者が言ったそうです。経営者は、「一体どういうことだ?」と思ったものの、“そうなんですか”で、その場は終わってしまった、というのです。銀行担当者にしたら、してやったりです。
個人保証に関係はない、ガバナンス機能の有無
“ガバナンス機能って、どういうことですか?と、突っ込まなかったんですか??”
と、聞くと、“いやぁ、ちょっと聞きづらくて・・・。”とのことです。
要は、若い銀行担当者に、わからない言葉を尋ねるのが、いやだったのです。
相手は、経営者のプライドの高さを知ってか知らずか、実は無関係だけど、意味ありげな言葉で、返してきたのです。
ガバナンス機能があるかないかなど、個人保証になんの関係もありません。そもそも中小企業に、たいしたガバナンス機能など、あるはずもありません。
というより、最もガバナンス機能が問われているのは、銀行自身のはずなのです。それをよくも、その担当者は言い放ったものだな、と、あきれてしまうのです。
銀行担当者にすれば、個人保証を外させられた、というのは、嬉しいことではありません。不名誉です。
だから、そうならないように、適当なありもしないことを、平気で言ってきます。
無関係な理由にひるまず、交渉を続けてほしいのです。