2026年9月の暮らし向き判断DI、31.0で2カ月連続低下…5月29.9以来の水準に
暮らし向き判断DIは、2026年1月は24年9月41.0以来16カ月ぶりの40台に戻り、2月はさらに40.4へと5カ月連続で上昇しました。その後、中東情勢緊迫化の影響で、3月34.5、4月33.6、5月29.9と3カ月連続で低下し、25年5月28.0以来12カ月ぶりの低い水準になりました。その後、26年6月36.3、7月は24年9月と同じ41.0に戻りました。しかし、8月37.5と3カ月ぶりに低下しました。続く、9月は31.0へと2カ月連続低下、5月の29.9以来の低水準になりました。
帝国データバンクの9月の「食品主要195社 価格改定動向調査」の結果で、9月末には9月の飲食料品値上げは合計4,923品目と今年最大の値上げラッシュに なったことや、26年の値上げ品目総数は、1~11月までの判明分で1万9,083品目に達し、年間では2万品目への到達が確実になったことなどが大きく報道されました。改めて、中東情勢の悪化による原油・ナフサ高に加え、人件費や物流費、円安などの悪影響が意識され、暮らし向き判断が悪化する要因のひとつになった可能性があるかもしれません。
2026年9月まで5年1カ月間の「物価上昇判断DI」と「暮らし向き判断DI」の相関係数は▲0.59に
消費者マインドアンケート調査の暮らし向き判断DIと物価上昇判断DIの相関係数は2016年9月から2021年8月までの最初の5年間は0.01と無相関でしたが、2021年9月から2026年6月までの最近の4年10カ月間では▲0.6423のマイナスで逆相関の関係がありました。
3カ月経った2021年9月から2026年9月までの最近の5年1カ月間の相関係数は▲0.5893とマイナスが小さくなり、逆相関の関係がやや弱くなりました。
なお、将来的に日銀が目指す物価目標である消費者物価指数前年比+2%が安定的に実現した場合、物価上昇判断DIは全員が「やや上昇」を選択するときの75.0程度になることが期待されます。
中東情勢緊迫化の影響で、原油及び粗油の輸入価格が4月下旬に初の13万円/KL台に…その後は10万~12万円/KL台で推移、8月下旬には10.0万円/KLまで低下
原油価格などは、足元の物価上昇要因です。中東情勢緊迫化から3月までは6万円/KL台だった貿易統計・原油及び粗油の輸入価格が急激に上昇し、4月下旬には13.1万円/KLの最高値を記録しました。その後一時5月中旬に10.7万円/KLに低下したあと、5月下旬から7月下旬まで11~12万円/KL台で安定的に推移したあと、8月は10万円/KL台の緩やかな低下傾向で8月下旬は10.0万円/KLになりました。
しかし、9月では再び原油及び粗油の輸入価格は上昇しそうです。
8月下旬は80ドル/バレル台だった原油先物価格WTIは9月に入ると90ドル/バレル台に上昇しました。さらに10日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派のドローン攻撃を受けて、サウジアラビアを東西に横断する石油パイプラインの稼働が停止しました。このパイプラインは東部の油田と紅海をつないでいて、ホルムズ海峡に代わる原油の輸送ルートとして活用されていました。原油価格WTIで100ドル/バレル超まで上昇しました。
但し、ロイター通信は22日、情報筋の話として、サウジアラビアのパイプラインが再開したと報じました。一方で輸送されている原油の量は限定的で完全回復には数週間かかる可能性があるとしました。この報道の後、WTIは一時90ドル/バレルを割り込む局面もありましたが、直近は90ドル/バレル台前半で推移しています。



