「お金を残す親」と「使ってほしい子」で食い違う理由
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2023年)によると、金融資産を保有する世帯が、その目的として最も多く挙げたのは「老後の生活資金」で67.4%。一方、「特に目的はないが、金融資産を保有していれば安心」と答えた人も15.1%いました。「遺産として子孫に残してやりたい」という回答も7.6%あります。
お金を貯める理由は必ずしも「将来、何かに使うため」だけではないことが読み取れます。栄介さんにとっても、使わずに置いておくこと、子孫に残してあげることが、本人にとっての安心や幸せなのかもしれません。
ただ、「お前たちに残すためだ」と繰り返し言われれば、子どもにとって「自分たちのために親が我慢した」という罪悪感に変わる可能性があります。
「父が貯めたお金を、僕がどうこう言うことじゃないのかもしれません。でも、せっかくお金があるのなら、残すことだけじゃなくて、自分の人生にも使ってほしい。愛情じゃなくて押しつけになっていることに気づいてほしいんです」
そう話す智則さん。
親も子も悪くない、お互いの思いがすれ違っているだけなのでしょう。それでも、「残すこと」が自己満足で終わっていないか、負担になってしまっていないか――。親が自分のためにお金を使うことが、結果として子どもへの愛情になる。そんな視点を持つことも大切なのかもしれません。
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

