喜ばせていたつもりが負担に…母娘が決め直した贈り物のルール
数日後、由紀子さんは娘の家を訪れました。
孫の部屋に入ると、以前贈ったぬいぐるみやバッグが棚に並んでいます。ただ、クローゼットには服が詰まり、収納ケースの上にも紙袋が重なっていました。
麻衣さんが言いました。
「お母さんがくれるのはありがたいよ。でも最近、本当に物が増えちゃって」
「じゃあ、今まで迷惑だったの?」
「そういう意味じゃないよ。でも、もらったものって捨てにくいでしょう」
さらに、孫も成長するにつれて、自分で選びたいものが増えていました。
「服も最近は好みがあるみたい。着ないままサイズアウトしたものもあるんだ」
由紀子さんは、その言葉にショックを受けました。写真で孫が着ていた服は、気に入って何度も着ているのだと思っていました。
しかし麻衣さんによれば、「せっかくもらったから」と、写真を撮るために一度着せた服もあったといいます。
由紀子さんはそれ以降、誕生日とクリスマスには、事前に麻衣さんや孫本人へ欲しいものを聞くようにしました。それ以外で何か見つけても、まず写真を送ります。
「これどう? 欲しかったら買うよ」
「いらない」と言われることもあります。
最初は少し寂しかったといいます。それでも最近は、物を買う代わりに孫と映画へ行ったり、一緒にケーキを食べたりすることも増えました。
家族への贈り物は、金額だけでなく頻度や量によって受け取る側の負担になることがあります。また、お礼を言われたからといって、同じものをこれからも望んでいるとは限りません。
孫の成長とともに欲しいものや過ごし方も変わります。何を贈るかを考えるだけでなく、「今もこれを喜んでくれているか」を時折確かめることも、家族との付き合い方の一つなのでしょう。
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