「なんだ?この引き落とし」利用明細を見て愕然
9月に入り、しばらくしたころ。郵便受けに届いたクレジットカードの利用明細を見て、国吉さん(72歳・仮名)は目を疑いました。
「ご利用金額:47万8,600円」
普段のカード利用は、食料品や日用品などを合わせても月5万円ほど。40万円を超えるような買い物をした覚えはありません。
「最初は何か不正利用されたのかと思いました。こんな金額、身に覚えがなかったので……」
慌てて利用先を確認すると、スマートフォン向けゲームの運営会社。しかも、利用日は8月上旬の数日間に集中しています。
その時期、国吉さんの自宅には、娘夫婦と小学4年生の孫、蓮くんが遊びに来ていました。
「そういえば……」
思い返してみると、国吉さんは帰省中の孫に、自宅のタブレット端末を貸していました。
蓮くんは普段、親のスマートフォンを借りてゲームをしているものの、「家では時間が決まっているから、もっと遊びたい」と話していました。
せっかく夏休みに遊びに来たのだから――。
自然はたくさんあるものの、子ども向けの娯楽が多いとはいえない地域です。暑い中、1日中外で遊ぶというわけにもいきません。そう考えた国吉さんは、普段は動画を見たり、調べものをしたりする程度にしか使っていなかったタブレットを、蓮くんに自由に使わせました。
「じいじの家にいる間は、好きに遊んでいいよ」
タブレットには、国吉さんが普段から使っている決済情報が登録されたまま。ゲーム内で購入操作をすると、そのまま支払いができる状態でした。国吉さんは、そのことに気づいていなかったといいます。
蓮くんはゲーム内でアイテムを購入。国吉さんはそのことに気づかないまま、数日間、タブレットを使わせ続けていました。
