「いまの家賃と変わりませんよ」営業マンの甘い言葉。33歳会社員〈3,600万円の新築マンション〉を35年ローンで購入したが…9年後、夫婦で下した「苦渋の決断」

「いまの家賃と変わりませんよ」営業マンの甘い言葉。33歳会社員〈3,600万円の新築マンション〉を35年ローンで購入したが…9年後、夫婦で下した「苦渋の決断」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「今の家賃と、ほとんど変わらない負担でマンションが買えますよ」――営業マンの言葉をきっかけに、33歳で3,600万円の新築マンションを購入した男性。ところが、実際の住宅関連費は家賃より月4万円ほど高く、さらに子どもの誕生や収入減が重なって家計は悪化。購入から9年、夫婦が下した決断とは――。

収入減と支出増で「もう無理だ」…購入から9年で決断

入居から2年後、待望の子どもが生まれました。夫婦には喜ばしいことでしたが、家計には大きな変化が生まれます。

 

恵理さんは、子育てに加えて体調の問題が出てきたため、パートの勤務日数を減らすことに。世帯収入が減るなか、子育てにかかる支出が増えていきます。

 

中村さんは、「自分が稼げばいい」と仕事に励みましたが、思うように給料は上がりません。住宅ローンの返済を滞らせることはありませんでしたが、貯金に回せるお金は少しずつ減っていきました。そして購入から7年が経ったころ、さらに想定外の出来事が起こります。

 

勤務先の業績が悪化し、賞与が以前の半分ほどになったのです。そんな状況でも、住宅ローンは待ってくれません。貯金を取り崩しながら返済を続けましたが、やがて家を手放すことを考えざるを得なくなりました。

 

「もう無理だな、と。これから高校、大学と、子どもにもっとお金がかかる。なのに、貯金はどんどん減っていく。このままでは教育費も出せなくなると思いました」

 

結局、夫婦はマンションを売却することに。

 

ところが、駅から徒歩12分と、やや遠めの立地です。当時、周辺で中古マンションの売り出しが増えていたことも影響し、最終的な売却価格は2,600万円。この時点で住宅ローン残高は約2,760万円残っていました。

 

その後、親からの援助もあり、なんとか売却を成立させた中村さん。

 

「賃貸だったら、家計が苦しくなった時点で安いところに引っ越すこともできたのに……そうも思いましたね」

 

「家賃と同じぐらいの負担」という言葉をきっかけに購入したマンション。しかし、2人はわずか9年で手放すことになったのです。

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