「今までありがとう。お金はもういらない」79歳父の訃報3日前に届いたメッセージ…毎月5万円を仕送りしていた47歳息子が、実家の片付けで“後悔の涙”を流さずにはいられなかった理由【FPが解説】

「今までありがとう。お金はもういらない」79歳父の訃報3日前に届いたメッセージ…毎月5万円を仕送りしていた47歳息子が、実家の片付けで“後悔の涙”を流さずにはいられなかった理由【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「高齢者世帯は年金だけでは赤字」というニュースを目にすると、離れて暮らす親の生活が心配になるものです。しかし、持ち家の有無や生活スタイルによって実際の収支は大きく異なり、統計上の平均と自分の親の家計が同じとは限りません。本記事では、Aさんの事例とともに、高齢親への金銭的支援について、波多FP事務所の波多勇気氏が解説します。※紹介する事例は、相談者より許可を得て、プライバシー保護の観点から相談者の個人情報および相談内容を一部変更して記事化しています。

「親父、年金だけで大丈夫なのかな」

会社員のAさん(47歳)は妻と高校生の娘との3人暮らし。Aさんの母親は5年前に他界しており、父親は地方の実家で一人暮らしをしていました。

 

父親は会社員として長く働き、現在の主な収入は年金のみです。実家は持ち家で住宅ローンもありません。それでもAさんには、以前から気がかりなことがありました。

 

「母が亡くなってから、父が急に節約するようになったんです。『電気代が高い』『最近はなんでも高い』とよくいっていて。年金だけで生活できているのか心配でした」

 

そこでAさんは4年ほど前から、毎月5万円を父親の口座へ振り込むようになりました。年間60万円。決して小さな金額ではありません。Aさん自身にも住宅ローンがあり、娘はこれから高校、大学と進学を控えています。

 

それでも、「自分をここまで育ててくれたんだから、今度は自分が助ける番だ」という思いがあったそうです。

 

最初に5万円を振り込んだとき、父親から電話がありました。

 

「こんなことしなくていい」

 

Aさんは笑って答えました。

 

「いいから。生活費に使ってよ」

 

父親はしばらく黙ったあと、「そうか。ありがとう」とだけいいました。それ以降、Aさんは毎月欠かさず5万円を振り込み続けました。

「不穏なメッセージ」が届いた3日後、父死去

それから約4年。ある夜、79歳になった父親からAさんのスマートフォンに短いメッセージが届きました。

 

「今月から、もういらないよ。今までありがとう」

 

Aさんは少し気になりました。すぐに電話をかけましたが、出ません。すでに夜も遅かったため、「寝ているのかな。また明日電話すればいいか」と、その日はそのままにしたそうです。

 

翌日も仕事に追われ、電話をすることを忘れてしまいました。そして、その2日後。Aさんのもとに、父親が亡くなったとの連絡が入りました。

 

あまりにも突然の出来事に、Aさんはしばらく現実を受け止められなかったといいます。そして頭から離れなかったのが、最後に届いた一文でした。

 

なぜ、突然そんなメッセージを送ってきたのか。Aさんには、その意味がわかりませんでした。

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※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

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