親の愛情が招く共倒れ…子どもの自立を促すために必要なこと
総務省統計局の「令和2年国勢調査」によると、50歳時点で未婚の人のうち、男性の約3割、女性の約2割が親と同居しています。
誠司さんのケースのように、社会生活で疲れた子どもを受け入れること自体は悪いことではありません。親が一時的に子どもを受け入れ、生活を立て直すための時間を与えることも、家族だからこそできる支えでしょう。
問題となるのは、「いつまで」「どこまで」支えるのか、その範囲を決めないまま、親が子どもの生活を丸ごと支えてしまうことです。
特に母親側に多く見られるのが、子どもを世話することで自身の存在意義を満たしてしまう「過剰なケア」です。しかし、それが場合によっては子どもの社会復帰へのエネルギーを奪い、やがて高齢の親が中高年の子どもを支え続ける「8050問題」の予備軍へと変貌してしまう可能性もあります。
誠司さんが実践したように、感情論でぶつかるのではなく、老後資金の限界を数字で示し、期限や生活費の負担ルールを明確に設けることは、そうした事態を解決に向かわせる1つの方法です。
一時的な痛みを伴ってでも「突っぱねる強さ」を持つことこそが、子どもの自立心を呼び覚まし、家族全員の人生を守る真の愛情だと言えます。
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