今週は、氷見野日銀副総裁やウォーシュFRB議長の発言に注目
来週は、氷見野日銀副総裁による埼玉県金融経済懇談会での挨拶や、ジャクソンホール会議におけるウォーシュFRB議長の発言に注目しています(図表)。
今回の氷見野日銀副総裁の発言は、日銀の秋口以降の利上げペースを見極める上で重要な試金石となります。日銀は6月の金融政策決定会合で利上げを決定したものの、政策金利を据え置いた7月会合の「主な意見」では、基調的な物価上昇率が2%の「物価安定の目標」を超えて上振れていくリスクへの警戒が強まっており、従来の「半年に1度」のペースを上回る形での利上げを支持する意見が複数観測されています。
こうしたタカ派的な議論を背景に、主要メディアからも9月または10月の追加利上げを巡る観測報道が相次いで浮上しています。
市場では、日銀が次回9月会合で1.25%への追加利上げに踏み切る確率は8割弱まで織り込まれており(本稿執筆時点)、市場の早期利上げ観測が急速に高まっています。次回の会合における利上げの有無を占ううえで、氷見野副総裁から何らかの踏み込んだ発言があるかどうかが注目されます。
氷見野副総裁が、こうした市場の利上げ織り込みを容認する姿勢を示すのか、あるいは累積的な利上げによる経済・金融環境への影響を慎重に見極める姿勢を見せるのか、市場の関心が集まっています。
ウォーシュ議長、FRBの中長期戦略に言及か
FRBのウォーシュ議長は、27日~29日にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演を行います。
ウォーシュ議長は、将来の金利見通しをあらかじめ示す「フォワードガイダンス(先行きの政策指針)」に対して慎重、あるいは否定的なスタンスを示していることから、パウエル前議長がかつて同会合で行ったような、目先の金融政策運営に踏み込む可能性は低いと考えられます。
しかしながら、ウォーシュ議長は7月FOMC後の記者会見において、目先のデータに一喜一憂せず「大局的な見地」に立つ必要性に触れており、自身が主導する「5つのタスクフォース」における議論の進展に言及する可能性を示唆しています。
今回の講演で、これらタスクフォースの進捗を踏まえたマクロ的な見解が一定程度示されれば、今後のFRBのコミュニケーション戦略をはじめ、金利政策やバランスシート政策の新たな枠組みに対する市場の不確実性が後退する可能性があります。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】8月第5週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」【解説:東京海上アセットマネジメント】』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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