(※写真はイメージです/PIXTA)

お盆や年末年始に、離れて暮らす子どもや孫の帰省を楽しみにしている高齢者は少なくありません。ただ、子ども世代にも仕事や家庭の事情があり、毎年同じように集まれるとは限りません。予定の変更そのものより、「楽しみにしていた気持ちをどこへ向ければいいのか」に戸惑うこともあります。

「ちょっと寂しかった」…お盆をきっかけに決めたこと

お盆初日を、節子さんは一人で迎えました。買っておいた食材の一部は冷凍し、ジュースや菓子は近所に住む知人へ分けました。

 

夕方、由佳さんから電話がありました。

 

「急にごめんね。準備してた?」

 

節子さんは初めて、

 

「布団まで出してたよ。ちょっと寂しかった」

 

と伝えました。由佳さんは驚いた様子でした。

 

「準備してくれてたの? 早く言えばよかったね」

 

由佳さん一家は9月の連休に改めて訪ねることになりました。ただ、それをきっかけに節子さんも、家族が来る予定だけで休日を埋めるのはやめようと思ったといいます。

 

以前から近所の友人に誘われていた地域の体操教室へ参加することを決めました。

 

内閣府の同調査では、「困った時に頼れる人がいる」と答えた人は91.6%でした。また、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた割合は、頼れる人がいる人では2.7%、いない人では25.1%と大きな差があります。

 

節子さんも、娘一家との時間を大切にしたい気持ちは変わっていません。9月に孫たちが来たときには、一緒に外食し、夏に渡せなかった小遣いも渡す予定です。

 

一方で、来年のお盆については「予定が決まったら早めに教えてね」とだけ伝えています。

 

家族が集まることを楽しみにする気持ちは、年齢を重ねても変わらないでしょう。ただ、子どもや孫の生活が変われば、帰省の頻度や時期も変わっていきます。

 

会いたい気持ちを我慢する必要はありませんが、家族の予定だけでなく、普段の生活にも人と会う機会や楽しみを持っておくことが、予定が変わったときの寂しさを和らげる支えになります。

 

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